アメリカは明日から月曜まで3連休。


来週はカレッジのピアノクラスは休みです。

私たちの教授が、近くの大学で行われるピアノコンクールの審査員として出席するため。


ロシア出身の巨匠・Vladimir Viardoが主催のコンクールなのですが、マスタークラスもあるので、教授は「ぜひ見学に来なさい。」と私たちにスケジュールをくれました。


見るとこの週末から1週間、スケジュールがびっしり入っているのですが、それを審査する面々がなかなかすごい人たちのようです。


私が一番興味を持ったのがBella Davidovich。

1949年のChopin Competitionの優勝者です。

彼女のプロフィールをネットで検索したところ、1928年生まれ(ってことは、もう77歳!)。

6歳からピアノを始め、9歳の時にはもうオーケストラと一緒に弾いていたようです。


生まれた場所が「Baku」としか書かれていなくて、国がどこなのか分からないのですが、旧ソ連邦のどこかなのかもしれません。

1967年に初めてソ連から出て、オランダのアムステルダムで演奏した、と書いてあるので・・・。


いつも感じることなのですが、芸術を育てるのに環境は大切

特に、クラシック音楽の場合、ほとんどのマスターピースと呼ばれる曲はドイツやオーストリア、ロシア、ポーランド、フランスなどヨーロッパの作曲家によって作曲されているので、その国の歴史や作曲家の生い立ちなどを知らないと、曲は弾きこなせないんだろうと思います。


この、太陽がサンサンとふり注ぐ、抜けるような青空の下で、ショパンの「革命のエチュード」とかベートーベンの「悲愴」を弾こうとしても、ムリなのかも・・・。


来週は、いくつかのマスタークラスと、最終日の優勝者コンサートは見に行きたいと思っています。