はぁはぁ…
昨日は散々な目に合った…(´д`;)
あっ今年が終わるまで10時間を切りましたよ!!!
わーいわーい♪(´∀`*)
それでですね、画像より先に
リクエストをもらった夢小説が書き終わりましたので
それを今のうちやっときます(^w^)
あ、画像のほうは後ほどUPしときます(o^-')b
長い上に、話がごちゃごちゃで、小説書き慣れてない私が書いたので、読みにくいとは思いますが…
加奈子さんに捧げます(・ω・´)
お相手は幸村です(^o^)/
駄作ですいませんorz
が、苦情は受け付けません☆←
~~~~~~~~~~~~~~~~~
季節は冬。
ここ甲斐は、一面白銀の世界が広がっている。
吐く息は白く、庭どころか外に出るだけでも億劫なこの季節に、目の前の寒さなど微塵も感じさせないほどの熱い光景を加奈子姫は見ていた。
「御館様ーっ!」
「幸村ーっ!」
「おぉ館さむぁぁっ!!」
ガッ
「幸村ぁぁっ!!」
ゴッ
「くっ…おぉぉぉやぁかたさむぁぁぁぁっ!!!」
ドカッ
「ぬっ…ぃゆぅきむらぁぁぁぁっ!!!」
バキッ
「ぐわっ!!…っおぉぉぉぉやぁぁかぁぁたぁぁさぁっむぁぁぁぁぁっ!!!!」
バゴッ
「ぬおっ!!…ゆき「幸村ぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「「Σ!!!」」
突如二人の殴り合いに横槍を入れた加奈子姫。
その顔はどこか怒っているように見えた。
「いっ如何なされましたか姫?!」
その矛先が自分に向いていると気付いた幸村は、混乱しながら姫に訪ねた。
「どうしたも何も、幸村!!この前の約束、忘れている訳ではありませんね?」
「はっ!約束…で、ございますか…?」
殴り合いで少し息が上がっている幸村は、約束を思いだそうと頭をフル回転させた。
……が、
「………その…加奈子姫、大変申し上げにくいのですが……」
申し訳ないように幸村が頭を俯かせると、言いたいことが分かった姫は、キッと幸村を睨みつけた。
「もういいっ!!あの約束を信じていたのは私だけだったのね!!所詮幸村にとってあの約束はその程度だったということなんでしょっ!!!」
早口でそうまくし立てると、ドカドカと綺麗な着物を着ているようには思えない足音を立てて、途中で襖を蹴り倒しながらその場を去った。
唖然とした空気の中、幸村は必死に加奈子姫の言う約束を思いだそうとしていた。
「…ちょっとちょっと、旦那!何姫さん怒らせてるの!」
頃合いを見て、従者の佐助が主人である幸村に問いかけた。
「…それが…某、約束が何だったか忘れてしまったのだ…きっと大切な約束だったに違いない…」
「それはさっき聞いてたよ。全く…約束忘れるなんて旦那にしては珍しいね?」
チラリと幸村のほうを見ると、空を見て珍しく悲しげな表情をしていた。
佐助は「俺様は仕事があるから早いとこ姫さんの機嫌直しといてよ」とだけ言い残してサッと消えた。
信玄も幸村を一人にさせようと静かに自室に戻って行った。
幸村はそれすらも気付かないほど、考えこんでいた。
程なくして、幸村は足取り重くなりつつも、加奈子姫がいるだろうと思われる加奈子姫の部屋へ向かった。
だが部屋の前へ着くと、足が止まってしまった。
正直に思い出せない、と謝りに来たのだが、ここに来てその決心に揺らいでしまったのだ。
本当に正直に言っていいのか。
もしかしたら、一生口を聞いてくれないかもしれない。
そう思うと、なかなか襖に手をかけられず、姫の部屋の前で行ったり来たりを繰り返した。
「……幸村……幸村っ!!」
「Σ!?」
幸村ははっとなり、忙しなかった足を止めた。
「何人の部屋の前でウロウロしてるの…入りなさい」
加奈子姫の声で覚醒すると「はっ」と言って幸村にしてはゆっくりと襖を開けた。
中には姫が一人だけおり、背筋を伸ばして優雅に座っていた。
どこかツンとした表情で。
「幸村…約束、思い出したの?」
幸村の方を見ず、あまり抑揚のない声で用件を突いてきた加奈子姫の言葉に、幸村は一瞬息を詰まらせたが、加奈子姫の真正面に座ると深々と頭を下げた。
「申し訳…ございませぬ…某、加奈子姫の約束を覚えておりませぬ…」
「………」
加奈子姫は幸村の言葉を聞き、悲しそうな顔になった。
「この処分は如何様にも…」
更に頭を下げる幸村に、加奈子姫は静かに「顔を上げて」と言った。
幸村がゆっくりと顔を上げると、目の前にいる加奈子姫と目があった。
女に免疫がない幸村は顔を赤らめながら慌てて目を逸らそうとするが、加奈子姫の真剣な瞳からは逸らせなかった。
「処分はしないわ。その代わり、約束を守って」
「…約束、とは?」
加奈子姫は幸村に小さく手招きをすると、近くなった幸村にガバッと抱きついた。
「Σ??!かっ加奈子姫?!!」
いきなりの抱擁に、幸村は全身茹で蛸になるくらい顔を赤らめて、壊れ物に触れるように加奈子姫の両肩に手を置いた。
「約束よ……私から離れないで…傍にいて……っ」
ギュッと幸村の後ろに回っている手に力を込めた加奈子姫の想いを、幸村はようやく理解した。
実はまもなく、加奈子姫は甲斐を離れ、別の国に嫁ぐことになっていた。
加奈子姫は反対していたが、想い人である幸村はめでたいなどと言って、祝福をしたのだ。
もちろん内心幸村も反対していたのだが、自分がそんなこと言ってしまっては姫が困ってしまうと思って、あのような心もとないことを言ってしまったのである。
そんな幸村の心情など気付かず、加奈子姫は渋々嫁ぐことを受け入れた。
その代わり、幸村も連れて行くと条件を出して。
加奈子姫はその時、幸村に離れるな、と"約束"をしたつもりだったのだ。
「あれが約束だったのよ…」
「加奈子姫…某は"約束"ではなく"命令"だと…」
「…え?」
幸村の言葉にポカンとしてしまった加奈子姫は、顔を上げて幸村を見た。
「命令?」
「加奈子姫だけを嫁がせるわけにはいきませぬ。姫が嫌がっても某は付いていくつもりでございました」
少し赤い顔で真剣に加奈子姫を見つめる幸村に、今度は加奈子姫が顔を赤くした。
「っ…ばっ馬鹿…///」
「加奈子姫は某が御護りいたします」
「当たり前よ!!幸村は私のものだから…どっか行ったら許さないわよ?」
「…心得ましてございます」
そして二人はお互いが眠りに落ちても尚、抱き合っていた。
その日はすぐにやってきた。
「ついに加奈子が嫁ぐ日が来たの…」
「…叔父様。今までありがとうございました」
信玄に向かって深々と頭を下げると、「よい。顔を上げい」と言って顔を上げさせた。
名残惜しい気がして少し思い出に耽っていると、ふとこの場に幸村の姿がないことに気がついた。
辺りを見渡してみるが、やはりいなかった。
そういえば佐助もいない。
「(最後になるかもしれないのに、見送りもないの…?)」
ツキンとなった胸を押さえ、俯いていると、門が開く音がした。
「来たぞ。あれがお前の夫となる男じゃ」
信玄の言葉に顔を上げると、優しそうな男性が馬から降り、こちらに向かってきた。
男性は加奈子姫の前に来ると、頭を下げてお辞儀をした。
「初めまして、加奈子姫。いつも家臣から話は聞いていました。噂に違わぬ美しさでとても嬉しく思います」
そう言ってまたお辞儀をすると、互いに軽く自己紹介をし、男性は早速加奈子姫を自分の国に連れていきたいと行った。
「しかし、私まだ挨拶が済んでいない者が…」
加奈子姫はそう言って留まらせようとしたが、男性は姫の手をとって彼女の瞳を見つめた。
「姫の最後に立ち会わないような者に、別れを惜しまなくても良いではありませんか。さぁ、早く我が城に参りましょう」
やや強引に加奈子姫を連れ、愛馬の元へと歩き出した男性を見て、ふと幸村の顔が姫の頭をよぎった。
このまま馬に乗ったら二度と幸村に会えないかもしれない。
幸村の色々な顔が頭をよぎり、涙を流す一歩手前で踏みとどまっている加奈子姫の顔は、先を歩く男性には見えない。
「…幸村……」
小さな声で想い人を呼んだ。
「姫ーーーっ!!!」
「「Σ!?」」
城のほうから馬が駆けてくる音が聞こえる。
よく見ると、手綱を引いていたのは加奈子姫が待っていた幸村だった。
「御館様っすみませぬっ!!」
信玄の横を通り過ぎて、幸村は加奈子姫の元へと駆けた。
「加奈子姫ーーーっ!!」
「っ加奈子姫、あの者は一体…」
「…彼は、私の愛する方でございます」
静かに涙を流した加奈子姫は、伸ばしていた腕を幸村に掴まれ、そのまま幸村の後ろに乗せられると、二人で城をあとにした。
残されたのは、砂煙と二人の男。
「…御苦労だったな、佐助」
「はぁ。ようやく吹っ切れたんですかねぇ」
そう言って頭を掻いた男性は、あっという間に佐助に戻っていた。
「しっかしまあ、御館様もよく嫁ぎ話なんて考えつきましたね」
「あ奴等は年頃じゃしの」
「…でもいいんですか?真田の旦那と姫さんが結ばれても」
「…儂は二人が幸せになるのが一番だと思っておる。儂等の事情など関係ないのじゃ」
若いのはいいのぅ、と呑気な主に、はぁ…と困った笑いしかできない佐助だった。
「…ねぇ幸村」
「なんでございますか?」
「好きよ。この世で一番愛してる…幸村は?」
「Σはっ!!…その…そっ某も、あ、あ…ああっ愛して…いるでござる…///」
「…ふぅ。まずはその敬語ね」
「なっ何か変でございますか?!」
「違う。私の夫になるには、まず敬語から変えていかないと、と思って」
「某が…加奈子姫の…おっ夫…///」
「いや?」
「滅相もございませぬっ!!!///
しかし、某でいいのでございますか…?」
「馬鹿ね。幸村じゃなきゃ嫌なの!!約束よ!私に相応しい夫になりなさい!!」
そのあと二人は何も持たず城を飛び出したので、結局城に戻ったのはまた別の話…。
昨日は散々な目に合った…(´д`;)
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わーいわーい♪(´∀`*)
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リクエストをもらった夢小説が書き終わりましたので
それを今のうちやっときます(^w^)
あ、画像のほうは後ほどUPしときます(o^-')b
長い上に、話がごちゃごちゃで、小説書き慣れてない私が書いたので、読みにくいとは思いますが…
加奈子さんに捧げます(・ω・´)
お相手は幸村です(^o^)/
駄作ですいませんorz
が、苦情は受け付けません☆←
~~~~~~~~~~~~~~~~~
季節は冬。
ここ甲斐は、一面白銀の世界が広がっている。
吐く息は白く、庭どころか外に出るだけでも億劫なこの季節に、目の前の寒さなど微塵も感じさせないほどの熱い光景を加奈子姫は見ていた。
「御館様ーっ!」
「幸村ーっ!」
「おぉ館さむぁぁっ!!」
ガッ
「幸村ぁぁっ!!」
ゴッ
「くっ…おぉぉぉやぁかたさむぁぁぁぁっ!!!」
ドカッ
「ぬっ…ぃゆぅきむらぁぁぁぁっ!!!」
バキッ
「ぐわっ!!…っおぉぉぉぉやぁぁかぁぁたぁぁさぁっむぁぁぁぁぁっ!!!!」
バゴッ
「ぬおっ!!…ゆき「幸村ぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「「Σ!!!」」
突如二人の殴り合いに横槍を入れた加奈子姫。
その顔はどこか怒っているように見えた。
「いっ如何なされましたか姫?!」
その矛先が自分に向いていると気付いた幸村は、混乱しながら姫に訪ねた。
「どうしたも何も、幸村!!この前の約束、忘れている訳ではありませんね?」
「はっ!約束…で、ございますか…?」
殴り合いで少し息が上がっている幸村は、約束を思いだそうと頭をフル回転させた。
……が、
「………その…加奈子姫、大変申し上げにくいのですが……」
申し訳ないように幸村が頭を俯かせると、言いたいことが分かった姫は、キッと幸村を睨みつけた。
「もういいっ!!あの約束を信じていたのは私だけだったのね!!所詮幸村にとってあの約束はその程度だったということなんでしょっ!!!」
早口でそうまくし立てると、ドカドカと綺麗な着物を着ているようには思えない足音を立てて、途中で襖を蹴り倒しながらその場を去った。
唖然とした空気の中、幸村は必死に加奈子姫の言う約束を思いだそうとしていた。
「…ちょっとちょっと、旦那!何姫さん怒らせてるの!」
頃合いを見て、従者の佐助が主人である幸村に問いかけた。
「…それが…某、約束が何だったか忘れてしまったのだ…きっと大切な約束だったに違いない…」
「それはさっき聞いてたよ。全く…約束忘れるなんて旦那にしては珍しいね?」
チラリと幸村のほうを見ると、空を見て珍しく悲しげな表情をしていた。
佐助は「俺様は仕事があるから早いとこ姫さんの機嫌直しといてよ」とだけ言い残してサッと消えた。
信玄も幸村を一人にさせようと静かに自室に戻って行った。
幸村はそれすらも気付かないほど、考えこんでいた。
程なくして、幸村は足取り重くなりつつも、加奈子姫がいるだろうと思われる加奈子姫の部屋へ向かった。
だが部屋の前へ着くと、足が止まってしまった。
正直に思い出せない、と謝りに来たのだが、ここに来てその決心に揺らいでしまったのだ。
本当に正直に言っていいのか。
もしかしたら、一生口を聞いてくれないかもしれない。
そう思うと、なかなか襖に手をかけられず、姫の部屋の前で行ったり来たりを繰り返した。
「……幸村……幸村っ!!」
「Σ!?」
幸村ははっとなり、忙しなかった足を止めた。
「何人の部屋の前でウロウロしてるの…入りなさい」
加奈子姫の声で覚醒すると「はっ」と言って幸村にしてはゆっくりと襖を開けた。
中には姫が一人だけおり、背筋を伸ばして優雅に座っていた。
どこかツンとした表情で。
「幸村…約束、思い出したの?」
幸村の方を見ず、あまり抑揚のない声で用件を突いてきた加奈子姫の言葉に、幸村は一瞬息を詰まらせたが、加奈子姫の真正面に座ると深々と頭を下げた。
「申し訳…ございませぬ…某、加奈子姫の約束を覚えておりませぬ…」
「………」
加奈子姫は幸村の言葉を聞き、悲しそうな顔になった。
「この処分は如何様にも…」
更に頭を下げる幸村に、加奈子姫は静かに「顔を上げて」と言った。
幸村がゆっくりと顔を上げると、目の前にいる加奈子姫と目があった。
女に免疫がない幸村は顔を赤らめながら慌てて目を逸らそうとするが、加奈子姫の真剣な瞳からは逸らせなかった。
「処分はしないわ。その代わり、約束を守って」
「…約束、とは?」
加奈子姫は幸村に小さく手招きをすると、近くなった幸村にガバッと抱きついた。
「Σ??!かっ加奈子姫?!!」
いきなりの抱擁に、幸村は全身茹で蛸になるくらい顔を赤らめて、壊れ物に触れるように加奈子姫の両肩に手を置いた。
「約束よ……私から離れないで…傍にいて……っ」
ギュッと幸村の後ろに回っている手に力を込めた加奈子姫の想いを、幸村はようやく理解した。
実はまもなく、加奈子姫は甲斐を離れ、別の国に嫁ぐことになっていた。
加奈子姫は反対していたが、想い人である幸村はめでたいなどと言って、祝福をしたのだ。
もちろん内心幸村も反対していたのだが、自分がそんなこと言ってしまっては姫が困ってしまうと思って、あのような心もとないことを言ってしまったのである。
そんな幸村の心情など気付かず、加奈子姫は渋々嫁ぐことを受け入れた。
その代わり、幸村も連れて行くと条件を出して。
加奈子姫はその時、幸村に離れるな、と"約束"をしたつもりだったのだ。
「あれが約束だったのよ…」
「加奈子姫…某は"約束"ではなく"命令"だと…」
「…え?」
幸村の言葉にポカンとしてしまった加奈子姫は、顔を上げて幸村を見た。
「命令?」
「加奈子姫だけを嫁がせるわけにはいきませぬ。姫が嫌がっても某は付いていくつもりでございました」
少し赤い顔で真剣に加奈子姫を見つめる幸村に、今度は加奈子姫が顔を赤くした。
「っ…ばっ馬鹿…///」
「加奈子姫は某が御護りいたします」
「当たり前よ!!幸村は私のものだから…どっか行ったら許さないわよ?」
「…心得ましてございます」
そして二人はお互いが眠りに落ちても尚、抱き合っていた。
その日はすぐにやってきた。
「ついに加奈子が嫁ぐ日が来たの…」
「…叔父様。今までありがとうございました」
信玄に向かって深々と頭を下げると、「よい。顔を上げい」と言って顔を上げさせた。
名残惜しい気がして少し思い出に耽っていると、ふとこの場に幸村の姿がないことに気がついた。
辺りを見渡してみるが、やはりいなかった。
そういえば佐助もいない。
「(最後になるかもしれないのに、見送りもないの…?)」
ツキンとなった胸を押さえ、俯いていると、門が開く音がした。
「来たぞ。あれがお前の夫となる男じゃ」
信玄の言葉に顔を上げると、優しそうな男性が馬から降り、こちらに向かってきた。
男性は加奈子姫の前に来ると、頭を下げてお辞儀をした。
「初めまして、加奈子姫。いつも家臣から話は聞いていました。噂に違わぬ美しさでとても嬉しく思います」
そう言ってまたお辞儀をすると、互いに軽く自己紹介をし、男性は早速加奈子姫を自分の国に連れていきたいと行った。
「しかし、私まだ挨拶が済んでいない者が…」
加奈子姫はそう言って留まらせようとしたが、男性は姫の手をとって彼女の瞳を見つめた。
「姫の最後に立ち会わないような者に、別れを惜しまなくても良いではありませんか。さぁ、早く我が城に参りましょう」
やや強引に加奈子姫を連れ、愛馬の元へと歩き出した男性を見て、ふと幸村の顔が姫の頭をよぎった。
このまま馬に乗ったら二度と幸村に会えないかもしれない。
幸村の色々な顔が頭をよぎり、涙を流す一歩手前で踏みとどまっている加奈子姫の顔は、先を歩く男性には見えない。
「…幸村……」
小さな声で想い人を呼んだ。
「姫ーーーっ!!!」
「「Σ!?」」
城のほうから馬が駆けてくる音が聞こえる。
よく見ると、手綱を引いていたのは加奈子姫が待っていた幸村だった。
「御館様っすみませぬっ!!」
信玄の横を通り過ぎて、幸村は加奈子姫の元へと駆けた。
「加奈子姫ーーーっ!!」
「っ加奈子姫、あの者は一体…」
「…彼は、私の愛する方でございます」
静かに涙を流した加奈子姫は、伸ばしていた腕を幸村に掴まれ、そのまま幸村の後ろに乗せられると、二人で城をあとにした。
残されたのは、砂煙と二人の男。
「…御苦労だったな、佐助」
「はぁ。ようやく吹っ切れたんですかねぇ」
そう言って頭を掻いた男性は、あっという間に佐助に戻っていた。
「しっかしまあ、御館様もよく嫁ぎ話なんて考えつきましたね」
「あ奴等は年頃じゃしの」
「…でもいいんですか?真田の旦那と姫さんが結ばれても」
「…儂は二人が幸せになるのが一番だと思っておる。儂等の事情など関係ないのじゃ」
若いのはいいのぅ、と呑気な主に、はぁ…と困った笑いしかできない佐助だった。
「…ねぇ幸村」
「なんでございますか?」
「好きよ。この世で一番愛してる…幸村は?」
「Σはっ!!…その…そっ某も、あ、あ…ああっ愛して…いるでござる…///」
「…ふぅ。まずはその敬語ね」
「なっ何か変でございますか?!」
「違う。私の夫になるには、まず敬語から変えていかないと、と思って」
「某が…加奈子姫の…おっ夫…///」
「いや?」
「滅相もございませぬっ!!!///
しかし、某でいいのでございますか…?」
「馬鹿ね。幸村じゃなきゃ嫌なの!!約束よ!私に相応しい夫になりなさい!!」
そのあと二人は何も持たず城を飛び出したので、結局城に戻ったのはまた別の話…。













