バイクに乗り始めて15年。

夏は汗だくになり、冬は寒さに凍え、
雨が降ればズブ濡れに。

屋根はないし、走り続けなければ自立すらできない。

目的地に辿り付けずに故障することもある。


この便利なモノが揃っている時代に、
なぜ、そんな不便な乗り物に、乗り続けるのかと
問われたとき、説明に窮することもしばしばある。


好きな理由をストレートに説明すると、
どうも、キザっぽくなることばかり。


でも、バイクはドラマチックであり、人生だと思う。



しかし、バイクに魅せられてきたのは、
決して今の時代を生きる俺らばかりでもなかったらしい。


この写真は、今から84年前。


1930年にフランスのモーターサイクルクラブを撮影したもの。

自慢の愛車の前で、誇らしげな表情をしたバイカー達が
レザージャケットに、ゴーグルと、各々のファッションで身を包み
仲間達とワイワイやっている雰囲気が伝わってくる。



これは、67年前にアメリカ、ウィスコンシン州で1947年に撮影された写真。

ハーレーに跨がったバイカー達が、ツーリングを楽しんでいる。



そして、これはナイトツーリングの風景。



今も昔もバイカーは全然変わらない。

仲間でワイワイ集まり、愛着あるレザージャケットを身にまとい、
自慢のバイクを披露し、バイク談義で盛り上がる。

そして愛車に火をいれ、走り続ける。
目的地は目的でなく、走るための理由。



写真のバイカー達の表情を見ればわかる。
昔からみんなバイクを愛して心から楽しんでいたんだろーね。



そんな中、ハーレーが戦争の道具に使われるような
悲しい時代もあった。



バイクに乗りたくても乗れない時代があった。




バイクのある時代、
そして、平和にバイクを楽しめる時代に生まれて
本当に幸せだ。





そんな想いに一人ふける夜なのでした。

さー、寝よ。

Char