その夜、何度も目が覚めた。
時差ぼけの症状だ。

3時、4時、5時、目が覚めるたびに
時計を見るがなかなか朝にならない。

体は疲れているはずなのに、体内時計が
ぐっすりとは寝せてくれない。

やっと深い眠りに落ちて間もなく、
けたたましい目覚ましがなる。

朝の7時だ。


寝ぼけたまま、バスルームに向かい、
暑いシャワーをあびる。
まどろみを洗い流すように一気に目が覚めた。

ひととおり洗面を済ませてから、
最近、長めに伸ばしていたヘアスタイルを整える。

バスローブを脱ぎ、下着をはく。

暖房をつけたままの部屋の温度は快適だ。


ブルーのロンドンストライプのボタンダウンシャツをはおり、
グレーのヘリンボーンのパンツを履く。

ブラックのドット模様の靴下を履き
ネイビーのタイを締めて、ブラックフリースのネイビーのブレザーに
袖をとせば完成。
着替え完了だ。

着替えて、気分もすっきりした僕は
朝食をとるために、ホテルのレストランに向った。