米国出張記 vol.21

ロビーで顧客と別れ、部屋に戻る。

部屋は暖かい。
シャツ一枚で十分だ。



EDIFICEのローゲージのニットカーディガンを脱ぎ、
ブーツを脱ぎ、スリッパに履き替える。

欧米のホテルは高級ホテルでも、
スリッパがついていない場合が多い。

僕は出張には必ず、使い捨てのスリッパを
２つ持って行く。
１つは、行きの飛行機で機内用として使う。
そして、そのまま飛行機に捨ててくる。

2つめは、ホテルにスリッパがない場合に
ホテルの部屋で使用する。
そして、ホテルでは捨てないで、帰りの飛行機で
使用して、そのまま飛行機で捨ててくる。

いずれにしろ、いつも飛行機でスリッパを捨てている。
CAさん、いつもスリッパ捨ててごめんなさい。笑




ひととおり、仕事のメールをチェックしたあと
着ていた服をクローゼットにかけて、
バスルームに向かう。

たっぷり、熱いシャワーを浴びた。

海外のホテルはバスタブが浅い。
いつも、風呂をためようという気にはならないが
その日は、バスタブにお湯をはり、ゆっくりとリラックスした。

今日はいろいろあった。
そして、また明日から、もっといろんなことが
待ち受けているのだろう。

風呂からあがり、分厚いホテルの真っ白なタオルで
身体を拭く。

ホテルのタオルは好きだ。
世界中、いろいろなホテルに泊まってきたが
いろんなタオルに出会う。

ざっくりとした感触、ふんわりとした感触。
香り。
いずれにしろ、家のタオルとは随分違う。



長い一日が終わろうとしていた。
やっと寝れる。

ベッドに体を滑り込ませる。
ふかふかのシーツが気持ちよい。

出国の朝に、自宅のベッドをでてから
32時間が経とうとしていた。