*この記事はDivert 1の続編です。



スチュワーデスが英語で答えた内容は
こうだった。

「大連空港は、大雪での視界不良のために着陸ができず
急遽、シェンヤンに緊急着陸しました。」


「ついてない。。シェンヤンにダイバートしたんだ。。」
*ダイバートとは目的の空港に降りられないときに
 緊急的に他の着陸可能な空港に着陸すること。


それより、、


シェンヤンってどこだ!!?


座席の前面ポケットの、機内誌を取り出し、
航路図を探す、中国の地図がのっているはずだ。

地図はすぐに見つかり
大連の近くの都市でシェンヤンなる空港を探す。


あった!
「Shenyang」と英語で書かれた都市を見つける。


すぐに、iphoneの辞書でShenyangと入力。

「ここ、、
 瀋陽(しんよう)かよ。。」


瀋陽は大連より更にロシア側に近い省都である。


スチュワーデスは更にこう続けた。

「ここで燃料を再給油してから、天候の回復を
まって大連空港に再着陸を試みます。」


再び大連の駐在員に事情を説明するために
電話をいれる。

「事情を説明しますと、瀋陽にDivertしたみたいです。」

「そうだと思ったよ。無事かい?」

「大丈夫です。申し訳ないですが、離陸の際に
 もう一度連絡をいれます。」


顧客にもお詫びとアポイント変更の電話をする。



それからの機内での時間は、
本当に長く感じた。

しびれを切らした中国人たちが
一斉に騒ぎ始めた。


「あー、うるさい!」


だが、不幸中の幸いだった。

一時間もたたない内に、
再度飛行機が動き出し、瀋陽空港を離陸することが
できたのである。


しかし30分後、
大連空港上空では、再び旋回を繰り返し
また不安がよぎったが、
まもなく見事なランディングで、無事に
大連空港への着陸に成功した。

着陸後、乗客の間で拍手がおこった。


後に聞いた話だが、大連は海に面しており、
雪が降ることは滅多にないらしい。
こんな雪は数年ぶりだということだった。


しかし、悲劇はこれで終わらなかった。。

続く。。

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