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2009年11月。

その日の僕は
上海、蘇州での仕事を終えて、
中国南方航空の便で、上海空港から
大連に向かう予定になっていた。

中国のキャリアにしては珍しく
上海空港を定刻通りに出発。

上海の気温は15度。
スーツで丁度良い気温だったが、
念のために薄手のニットを
荷物にしのばせていた。


飛行機が上海空港を離陸すると
まもなく疲れのため、深い眠りに落ちた。


どのくらい寝ていたのだろうか。



着陸のドスンという衝撃で目が覚める。


反射的に時計を見る。
到着予定時刻を大きく過ぎていた。

「だいぶ遅れたんだな。
 定刻通りに上海をでたはずなのに。。」


窓の外をみると、白い光で眩しい。

水滴のついたガラス越しに外を見る。

雪が降っていた。

「まじかよ。。」

中国語の慌ただしいアナウンスが流れる。
眠い目をこすり、飛行機から
降りるため、荷物を取り出す。

他の客達は微動だにしない。



それから20分程たった。



いっこうにゲートが開かない。

時計を見ると11時を回っている。

大連の顧客との打ち合わせは、
13時半を予定しており
大連空港には、現地の駐在員が
手配してくれているハイヤーが
僕の到着を待っているはずだった。


中国人のスチュワーデスに
「なぜ、乗客をおろさないのか?」
と理由を聞く。

すると中国語での返答が。
何と言っているか全く分らない。

ただ「シェンヤン」という単語が耳に残った。


良くないことだとは、分っていたが
ハイヤーを待たせているために
仕方なく電話の電源をいれる。

その途端、電話が鳴った。


大連の駐在員からだった。

「Char君、今どこにいるの?」

「今、大連空港です。なかなか
飛行機のゲートが開かなくて。困ってます。
すぐに行きますので!」

「え?どこにいるって?」


「大連空港で、まだ飛行機の中ですよ!」


「・・・Char君、今大連空港は雪でクローズ
してて、大騒ぎになっているよ。」

「え・・・じゃあ
ここは、いったい。。」


電話を一旦きり、夢か現実かわからない
混乱した頭を一度落ち着かせ、
もう一度席の前を通り過ぎようとした
スチュワーデスに状況を
確かめるために話しかける。

英語で返ってきた回答に
愕然とした。


続く。



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