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はるのはる

☆はるのはるな毎日☆
読んだ本とたま~に観た映画の一言を…

Fishy
金原ひとみ


友愛でも共感でもなく、この刹那に集う女たち。 
作家志望のライター美玖、共働きで女性誌の編集をつづける弓子、インテリアデザイナーのユリ。 

都内きってのナンパ街となった銀座のコリドーで、 
三人は互いのプライベートに踏み込まない距離感を保ちながら、 
この場かぎりの「ともだち」として付き合いをつづけている。 

気ままな飲みともだちに見えるが、彼女たちが抱える虚無は、 
仕事でもプライベートでも、それぞれに深い。 
結婚したばかりの男に思いを寄せ、不倫によって日常が一変する美玖。 
サレ妻となった弓子は、夫の監視に疲弊しながら仕事と家庭と自尊心を守ることに必死だ。 
ユリの生活はリア充に映るが、まったく不透明で真実を見通すことができない。 
愚かしく、狂おしく、密やかに――彼女たちの日常にひそむ罠と闇と微かな光。 
女性の生き辛さと新たな連帯をを鮮やかに切りとる著者の到達点。 



木になった亜沙
今村夏子


生まれ変わったら甘い実をつけた木になりたい
誰かに食べさせたい。
願いがかなって杉の木に転生した亜沙は、
わりばしになって若者と出会う―。
奇妙で不穏で純粋な三つの愛の物語。
読んだあと、世界の色が違ってみえる。芥川賞作家の最新短編集。



そして、海の泡になる
葉真中顕


バブル期に史上最高額の負債を抱え、自己破産した朝比奈ハル。 
平成が終わる年、彼女は、ひっそりと獄死した。 
その生涯を小説に書こうと決めた"私"は、生前の姿を知る関係者に聞き取りを始める。 
戦後、バブル、コロナ……日本社会を鋭く描く、社会派ミステリー。 



烏百花
白百合の章


人気キャラクターたちの秘められた過去や、知られざる思い。本編では描かれることのなかった珠玉のエピソード。
「オール讀物」に掲載された「あきのあやぎぬ」「ふゆのことら」「なつのゆうばえ」「はるのとこやみ」「ちはやのだんまり」「おにびさく」のほか、「かれのおとない」、さらに書下ろしを加えた全8編を収録。



楽園の烏
阿部智里


「この山を売ってはならない理由が分かるまで、売ってはいけない」 
資産家である養父の奇妙な遺言とともに、ある「山」の権利を相続した安原はじめ。その途端、彼のもとに「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。この山には一体、何が隠されているのか? その答えを知っていると囁く美女に誘われ、山の内部に入ったはじめは、そこで信じられないものを目にする――。 
舞台は東京から、八咫烏たちが住む異界「山内」へ。猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、いま再び物語が動き始める。 
動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今。そして新たなる世代の台頭。第1部以上のスケールを持っておくる傑作異世界ファンタジーです。