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今日は、こんな言葉をご紹介したいと思います。


『出来事には意味は無い。

あなたがその出来事に意味を与えるまでは』

- ジェームス・スキナー -


この言葉を何度も聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。

そして、単に、ポジティブシンキングのための言葉だと思っているかもしれません。


ですが、出来事の解釈をいろんな角度からできるようになると、ヒット商品を生み出したり、歴史に残る発明をしたりする事も出来ます。


例えば、大塚製薬創業者の大塚正士氏。


大塚製薬と言えば、

オロナイン軟膏、オロナミンC、ボンカレー

に始まり、

ポカリスエット、ファイブミニ、アミノバリュー、カロリーメイト、ソイジョイ、ネイチャーメイド

などなど


数多くのヒット商品を生み続けています。


その創業者である大塚正士氏のもとに 、
ある日、工場の技術部長から一つの報告がありました。


その報告とは

『フラスコに80数匹のゴキブリが入り込んでいた』

というものでした。


どうやら、技術部員がフラスコの洗浄を怠ったのが原因だったようです。


そして、この報告を聞いた大塚氏は、ミスをとがめる事も無く、詳しい状況を聞くと、興奮してこう言ったそうです。


『そりゃ、面白い!

フラスコに残っていた抗生物質がゴキブリを引き寄せたに違いない!』


そういうと、倒産したところを救済しグループ会社に加えていたアース製薬の技術部にすぐさま連絡し、商品化を命じました。


その商品こそが大ヒット商品となった

『ごきぶりホイホイ』

です。


『ごきぶりホイホイ』のネーミングはもちろん、パーツケージのデザインを考えたのも大塚氏自身だそうです。


この『ごきぶりホイホイ』だけに限らず、

おそらく、みんな一度は使った事のある

“付箋紙”


何度もつけたり、はがしたりできる、非常に便利なヒット商品です。


ですが、元をただせば、非常に“強力な”接着剤を開発中に、生まれた失敗作である、

非常に“弱い”接着剤

を商品化したものです。


他にも、失敗や偶然の中から生まれた発明やヒット商品は数知れません。


私達は、常識や習慣、過去の記憶によって、出来事の意味を決めてしまいがちです。


ですが、その常識や習慣、過去にとら われずに物事を解釈する感性は、人生をポジティブで豊かなものにするだけでなく、

ビジネスの成功や人類の科学の発展にも大きく貢献します。


ニュートンだって、リンゴが木から落ちるのを見ても、何も感じずに通り過ぎる事もできたはずです。

でも、それを見て

『なんでリンゴは下に落ちるんだろう?』

と素朴な疑問を投げかけ、常識の束縛からのがれた時に、万有引力の発見への道が開けたのです。


出来事の解釈は、自由だし、いろんな視点が存在します。

凝り固まった視点、発想、解釈は、あなたの可能性を制限し、あなたを幸福や豊かさから遠ざける事もあります。


あなたを縛っている過去の記憶や常識やルールを少し緩めて、日々のさまざまな出来事の解釈を違った視点で見てみてはいかがでしょうか?

そこにちょっとした幸せや、でっかい発見があるかもしれません。

まずは、いつも通る道の小さな植物に目を向けてみるのも良いかもしれません。


あなたの人生がさらに豊かになる事を願って。



あなたの視点が、ほんのちょっと変わるだけでもあなたの目に映る世界は大きく変わります。