「ワタミ」チェーンの渡辺美樹社長は、大学生のときに、「経営者とは何か」について、開眼したと言っています。
大学時代、ボランティアで、コンサートを、開いたのだそうです。
学生がボランティアで、一晩12,074枚(のチケット)を売り切り、870万円の寄付ができました。
無給で働く仲間は、「みんな楽しく働こう」という、大義名分があったから、コンサートが成功した、とも言っています。
つまり、経営にとって最も大切なのは、「ミッション」、つまり大義名分であることに、気がついたのです。
以来渡辺社長は、「一体、自分のミッションは何か」を、模索し続けました。
「お金ではないモチベーショ ンでなければ、組織は大きくならない」のだと。
ちなみに、渡辺美樹社長の名刺には、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになりたい」
というミッションが印刷されています。
このミッションに、たどり着くまでに、18年を要したといいます。
渡辺社長は、
「ミッションは、突然できるものではありません。
経営者の体験や感動、そして、知識などの積み重ねが、ミッションになっていきます。
どこかから借りてくれば、嘘のミッションはできますが、365日、24時間、背中で表せるようなミッションは、なかなかできない」といいます。
ミッションは、本気であることが重要です。
渡辺社長は、
「ミッションを持つ ときには何が必要か」
と問われたときは、
「正直なことだ」と答えているといいます。
「正直でないと、ミッションは、パワーになりません。
ベンチャーの起業家に、『正直に言ってごらん、なんで会社を作りたいのか』と聞く。
すると、『お金持ちになりたいから』と答えてくる。
『それじゃ、それをミッションにしなさい』
と言うんですね。
何もきれいごとを、言い立てる必要はないのです。
ただその時に、周りの人が、
『あんた勝手に金持ちになれば』
ということになると、『それは困ったな』となる。
そうだったら『俺が金持ちになる。そしてお前も金持ちにする』と、次に書けば良い」
渡部氏のこの言葉を読んで、私ももう一度、自分のミッションを見つめ直そうと思いました。
「自分のミッションはこれだ」と、確信できるまで、書き直していこうと思います。
自分が、精一杯、楽しく、幸せに生きたと言えるために。

