アパレルの仕事は時として体力勝負である。
お客様のお店の内装をリニューアルするということで、お手伝いをしてきた。
通常、仕入先がこういうお手伝いをするということはまずないことなのだが、ただの仕入先以上の関係で仕事をしているため、こういった話がくるのである。
通常、リニューアルというと、何日間かお店を閉めて、プロの業者に頼む。
が、今回は通常のお店の営業時間終了後、翌朝の開店までという超特急工事。
しかもメンバーは社員の方ばかりで私を含め計7人。
什器の入れ替えとペンキの塗り替え。
果たして間に合うのだろうか…・
22時。
閉店と同時に店の什器を店の外に出す。
お店を空にした状態で、ペンキが飛び散らないように全体に養生をする。
そして一斉にペンキ塗り。
とっくに日付は変わっている。
薄緑だった壁を真っ白に。
入り口のれんが部分の柱をブルーに。
当然一塗りでは足らないので、乾いてから再度上塗りをしていく。
4時をまわるとさすがに睡魔と疲れが襲ってくる。
朝から仕事をしていたので、集中力も落ちてくる。
ペンキを2度重ね塗りして休憩のために屋上に出た時は、すっかり日が上っていた。
そこからさらに2度重ね塗り。
睡魔はピークを過ぎたらしく、再び覚醒状態に突入。
ペンキを塗り終え、新しい什器を運び入れ、レイアウト。
9時。
出来上がったお店は昨日までとは一変。
秀吉が一夜で墨俣に城を築いたように、お店は一夜で変貌を遂げた。
自分で言うのもなんだが、とても素人の手による改装とは思えない。
それから古い什器を運び出し、お客様のプレスルームに戻す。
全て作業を終えて、お昼にそばやで乾杯。
へとへとだったけれども、とてつもない達成感があった。
お店を作るということ。
いつもはお店で売る商品作りをしているだけなのだが、それを売るために様々な努力がされている。
1つが欠けても、良いお店はできない。
GW前、とても貴重な、タフな経験をさせていただき、深い眠りに入ったのであります。