ほろ酔いで帰宅した。
いいお酒を飲んできた。
初めて入った女の子お一人様では無理と思われる
赤提灯のママは、いい意味で味を出していた。
彼にはいろんな店に連れて行ってもらったが
「この店は女子的にどうか試されるよ」
綺麗とは思えない風情、萎びたのれん。
全然おっけい、上等ですよ、わはは。

店に入るや否や、常連と思われる知らないおじさんに
「こんばんは!雨降ってる?」といきなり聞かれる。
ここで引き下がれない。
「今は降ってませんよー」
「今日は変な天気だねー」
ママ「今日は寒いねー」
「ですねーホント寒いです」
よく無難な会話とは天気から入ると言われているが、

半端ない、試されている!
ひしひしと感じた。

コミュニケーションスキルが問われているのだ、
この酔っ払い界隈で…!

「ここのママひでぇんだよ、客をバカだと言うんだ」
「愛ゆえにですよ」
「まぁ、優しい子ね」
私はあまり敵を作らないタイプと言われるが
この辺なのかな、と思う。

しかしな、ママさん曰く
「この店は誰でも入れるのが良いんだよ」
と言っていたが、かなり人を選ぶと思われる。

ある日なんでもない和食が食べたくて
一人渋いお店に入ろうとしたことがある。
「ごめんね、売り切れちゃったんだよ」と
嘘か本当か分からないが、
もしかして入店拒否?に遭ったことがある。
時間は13時ころ、この時間で品切れは無いなぁ、と
渋いお店を避ける傾向ができた。

そんなわけで、男の人と一緒ならウェルカムしてくれるかなぁ、
と淡い期待を胸に入った。
少し優越感に浸りながら

「レモンサワーください」

ヤバい、これはいい。
しかも彼のグラスは、見たこともないセクシーグラスであった。
Tバックではなくて
セクシーなお尻というのが、また泣かせる。
私にはセクシーグラスに注いでくれないの?
ねぇママさん。

そして値段の割に、氷屋さんから取り寄せているという氷をアイスピックでガツガツやるママさん。
もちろん焼鳥の生肉を触ったと思われるその手で、ダイレクトにガツガツやる。

多分食中毒でも起こして、保健所から
怒られるまでこの作業を続けるのだろう。
客層もそんなに若いと思われないので、
皆さんそれなりに抵抗力があるのだろう。

これも味である。

そして帰り道、雨が降ってきた。
こんな中、一気に現実に引き戻されたのは
ゴミ収集の現実である。

ほろ酔い+雨+深夜+一人暮らし

嗚呼侘しい。
誰も手伝ってくれないのは当然である。
今でも現実逃避して、こうやって
くだらない文章をエヘヘと書いている。

といううちに酔いが覚めたなぁ。
これが書き終わったら、
張り切ってゴミ捨て行こう(`・∀・´)

さぁ、行ってきます!