初めてお付き合いした人、結構いい線までいったのです。
発病すらしなければ、ですが。
仲間公認で、２人仲いいね、と言われたり
２人で観光地をドライブしたり
遠くまででかけたり
旅行したり
何気ない買い物したり
ライブに行ったり
思い出は尽きない５年間でした。
今でもなぜか誕生日おめでとうメールが来ます。
意味不明です。
相手はそれだけ、今幸せにしてない証拠なのでしょう。
どうでもいい話までしてしまいました。
発症して、私は躁状態になりました。
すると、街中一緒に歩くのが恥ずかしいと言われました。
それだけハイテンションだったのは、確かです。
大好きな、大好きな、当時の彼氏でした。
失恋したことを、覚えていないんですよね。
覚えていないというより、
強制的に忘れ去らされてしまいました。
未だにやっている病院があるというと
ゾッとしますが、
勘の良い方は、もうお気づきですよね。
電子けいれん療法をやられました。
私は療法などという言い方、適切だとは思いません。
電気ショックですね。
よくも調べない家族も悪かったのですが、
これだけ問題視されている方法を
簡単にされてしまったのです。
同じ病院に入院していた人たちは、
何人もされていました。
ひどい病院でした。
手術室から出てきた時、親の心配そうな顔が忘れられません。
「何してるの？」
と何にも知らない私。
ついに彼氏に電話してしまいます。
発信元は公衆電話です。
何も知らない彼氏は、電話に出てしまいます。
「もしもし」
「○○くん、元気？」
「は？何言ってんのお前」
「何って今病院にいるの」
「だから意味分かんないって」
「私もわからない」
「ならメール見てみろよ」
「…」
ナースステーションから携帯を返してもらうと
「…ごめん」
がちゃん。
私が彼氏のことを振っているメールが出てきました。
だから、私こんな目に遭ったのかと気付きました。
極限のうつ状態だったようです。
外泊ができると言われました。
自宅に帰ると、リストカットをしてみました。
いやいや病院に帰ると
「何してるんですか？」
お怒りの様子の看護師さん。
「いやべつに」
「強制退院ですからね」
「ホントですか？わーい！」
変な出方をしてきました。
これを期に、私はバカになった気がします。
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