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■5月のボディタイプ別売れ筋モデルをチェック

 今回は5月の日本メーカー製乗用車の国内販売データから、ハッチバック、セダン、ステーションワゴン、ミニバン・1BOX、クロカン・SUV、クーペ・オープン、軽乗用車という7つのボディタイプ別に売れ筋モデルをチェックしていこう(販売台数は日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表値をベースに、トヨタ カローラのように同じ車名でもボディタイプが複数あるクルマはメーカー調べのデータで集計)。

 日本メーカー製乗用車(軽自動車、海外生産の輸入車含む)全体では28万7834台(概数含む)で、前年同月比89.8%と9カ月連続のマイナスとなった。昨年はエコカー補助金効果で5月も11年同月比72.4%増と好調だったが、その反動もあり下げ幅は2ケタ台に拡大。ただ東日本大震災前の10年5月比では0.2%増で、売れ行きとしてはほぼ10年と同レベルをキープしている。

 ボディタイプごとの合計では、前年の3倍以上の売れ行きになっている「トヨタ クラウン」が牽引するセダン部門以外は前年割れで、ハッチバック、ミニバン・1BOX、軽乗用車の主軸3部門も12.0%減、26.5%減、8.4%減と低調だった。それだけに月間ランキングも上位陣に大きな動きはなく、各部門とも1位は前月から変動なし。そのなかで前年同月比がプラスなのは235.7%増のクラウンと458.9%増の「スバル フォレスター」だけで、他は2ケタのマイナスだった。

 5月、6月と「レクサス IS」、「ホンダ アコード」、「日産 デイズ」&「三菱 eKワゴン」、「スズキ スペーシアカスタム」、「スバル XVハイブリッド」などのニューモデルのほか、「マツダ ビアンテ」や「日産 マーチ」のマイナーチェンジ、「トヨタ エスティマ」や「日産 セレナ」などの特別仕様車が続々と登場。さらに11月の東京モーターショーに向け注目のニューモデルが目白押しだけに、今後の盛り上がりに期待したい。それでは5月の各ボディタイプ別売れ筋ベスト5を紹介していこう。


ハッチバック

■トップ5は不変ながら、ノート以外は前年割れ

「トヨタ アクア」が16カ月連続トップになったのをはじめ、「トヨタ プリウス(α除く)」、「日産 ノート」、「ホンダ フィット(シャトル除く)」、「トヨタ ヴィッツ」のトップ5は前月から変動なし。日産ノートは相変わらず好調で、前年同月比116.4%増と伸び率ではダントツだ。プリウスは同0.4%減とほぼ前年並みだが、アクア同29.4%減、フィット同31.8%減、ヴィッツ同24.6%減と軒並み大幅ダウン。フィットは頼みのハイブリッドも同44.0%減と苦戦を強いられている。9月にもモデルチェンジする予定だが、今夏のボーナス商戦では大幅値引きが期待できるかもしれない。
セダン

■ハイブリッド人気でクラウンが5カ月連続トップ

 売れに売れている「トヨタ クラウン」だが、その中心はハイブリッド車(HV)。5月もHVだけでロイヤル、アスリート合わせて約4900台と、シリーズ全体の7割を占めるほどだ。このほかクリーンディーゼルが人気の「マツダ アテンザ」も好調で、セダンだけで月間販売目標1000台をクリア。5月に発売された「レクサス IS」ではHVの300hが297台と、ガソリン車の250(278台)、350(95台)を上回る売れ行きで、HV専用セダンの「トヨタ カムリ」は875台で6位、「レクサス HS250h」も634台で10位につけている。モデルチェンジでHVのみとなった「ホンダ アコード」の売れ行きに要注目だ。


ステーションワゴン

■アテンザワゴンが4位にランクアップ

 23カ月連続トップの「トヨタ プリウスα(2列シート仕様のみ。3列シート仕様はミニバン・1BOX部門で集計)」を含め、「トヨタ カローラフィールダー」、「ホンダ フィットシャトル」、「マツダ アテンザワゴン」、「スバル レガシィツーリングワゴン」というトップ5の顔ぶれは前月と変わりはないが、アテンザワゴンがアテンザセダンを上回る1171台で4位にランクアップした。ただレガシィも5月に一部改良と特別仕様車の投入を実施。これにより、シリーズ全体で約9割を占めるアイサイト装着車がリーズナブルな価格設定になったこともあり、今後の挽回が期待できそうだ。
ミニバン・1BOX

■13カ月連続トップのセレナも前年割れ

 前月からトップ5に変動はなく、いずれも前年同月比ばかりでなく、1~5月の前年同期比もマイナスに転じるなど、厳しい状況が続くミニバン・1BOX部門。6月に日産が13カ月連続トップの「セレナ」にお買い得な特別仕様車が設定するなど、各メーカーともテコ入れ策を講じているが、ここはやはりニューモデルに注目したいところ。そこで今秋モデルチェンジが噂される「ホンダ オデッセイ」だ。「エリシオン」を統合する形で、全高が高くなり、後席スライドドアが採用されるという。日本のミニバンブームの立役“車”だけに、デビューが待たれるところだ。


クロカン・SUV

■フォレスターが2カ月連続トップ

 トップ5の顔ぶれは前月と同様で、軽を除き唯一のトヨタ車不在部門になっているが、なかでも「スバル フォレスター」が好調をキープ。月間販売目標の2000台を大幅に上回っているのはもちろん、1~6月累計でも1万6768台、前年同期比220.2%増で、部門トップを快走している。そしてスバルはインプレッサXVベースの「XVハイブリッド」を投入。すでに2000台超の受注を集めたとも言われ、今後ジャンプアップの可能性大だ。ただ9月にも「トヨタ ハリアー」がモデルチェンジするかもしれない。今人気のクロスオーバーSUV系の元祖だけに、要チェックだ。
クーペ・オープン

■役者は揃っているのだが…

「トヨタ 86」が前年同月比34.0%と苦戦しながらも14カ月連続トップ。2位に「ホンダ CR-Z」が、4位に「日産 フェアレディZ」がワンランクアップしたものの、トップ5の顔ぶれは前月と変動なしだ。86/「スバル BRZ」の需要が一巡し、部門全体では同55.8%減と低迷しているが、あらためてトップ5を見渡すと、スポーツクーペの86/BRZ、ハイブリッドスポーツのCR-Z、GTテイストの強いフェアレディZ、オープンモデルの「マツダ ロードスター」と多彩な個性が揃っている。販売面では厳しいが、クルマ好きには見逃せないラインナップといえ、メーカーのがんばりに期待したい。


軽乗用車

■嵐の前の静けさか?

 2カ月連続トップの「ホンダ N BOX(+含む)」をはじめ、「ダイハツ ムーヴ(コンテ除く)」、「スズキ ワゴンR」のトップ3は安泰。前月4位の「ホンダ N-ONE」が6位に後退し、代わりに「スズキ スペーシア」がランクインしてきた。やはり「ダイハツ タント」が先鞭をつけたスーパーハイトワゴン系強し、といったところだ。こうした軽のトレンドのなか、ワゴンR級の全高をもつ「日産 デイズ」/「三菱 eKワゴン」がデビュー。ともに事前受注が1万2000台と好調が伝えられているが、ダイハツ、スズキ、ホンダともモデルチェンジを含め、次の一手が控えているだけに激戦は必至だ。
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