とうとうブツを入れられ、接着剤で貼る後付け鍵を冷蔵庫に取り付けた。

母上が騒いだときの言い訳も考えた。

 

ところがどっこい

 

冷蔵庫が開かない、という声も一度も聞かない。

無理やり開けようとする気配も(気が付かないだけの可能性はある)形跡もない。

おそらく冷蔵庫を開けようとしたが開かないことに気づき何かしようとくるっと体の向きを変えた瞬間、何をしていたか忘れるのだろう。

 

 

生ごみをいれられたときつけるんだったゲッソリ強度が~とかいらぬ世話だった。

 

ただし何か月か前より今のほうが進行しているのでそのときは反応があったかもしれない。

アマゾンの商品ページの画像コピー

この白を3つ注文し開き戸と引き出し2つ(冷凍庫と野菜室)につけた。

白にしてよかった。

自然になじみ、鍵という感じがしない(かもしれない)。

鍵の仕舞い場所はまた記憶が消えても大丈夫なようにメモした。

 

アマゾンに注文して届くまでの間に恐ろしいことが起こった。

 

肉を柔らかくするための下ごしらえでマイタケと醤油とポリ袋に入れて冷蔵庫で少し置く。

かぼちゃを入れ過ぎて鍋にはいらなく、鶏むね肉を出してマイタケだけのポリ袋を冷蔵庫に戻したが母上真顔がそのマイタケを茶碗に入れて食べていたガーンガーンガーンガーン一切れ残ってるのを取り上げようとすると器用に箸でつかんで先に頬張ってしまった。

 

食中毒で倒れるのでは・・朝息してなかったらどうしよう・・

老化して回らない脳内でぐるぐると同じフレーズを反芻し続け浅い短い眠りに落ちる。

この老女の頭もへんになってもうした。

3か目の今日まで、母上真顔は下痢も食欲不振もなく普通でした。

 

 

どこにいっても何をしても誰からも蔑まれる。

そんな自分が生きていることが一番困る。

本当に小学校の時に死ねばよかったと思わない日はありません。

そのほうが誰のためにもよかった。

まだ生きていて本当に申し訳ございません。

花が咲いて役目を果たした植物が枯れていきます。

生きているという罪の意識で気分が悪くなります。

 

さようならと書ける日はいつでしょうか。

生きていて本当に申し訳ございません