この間は専門的なことを書いたので
今回は「Vampire」の感想。
プラスで「BilIe」のUHQCDの事も。
明菜さんの正規レコード第2弾。
カバーを敢えて6曲のみ45回転のLP盤。
ジャケットも久々に「デカイ!」
昔のLPと並べても遜色のない物です。
過去のLPではここまで奇抜なジャケットは
リリースされていなかったので新鮮です。
11月リリースの白明菜さん、黒明菜さんを
「喰う」というディナーショーで語られた
その表現にもピッタリです。
ディナーショーでは3曲披露でしたが
レコードとしてリリースされたのも正解。
「BilIe」と比較すると
ギターサウンドがとても心地のよい物。
そして45回転はやはり音がよいです。
過去の33回転ものと時代は違いますが
音の良さは45回転がいいです。
これまでもクリスマスシーズンになると
明菜さんはファンのために特別にプレゼントを準備。
過去の45回転も現役で音質はとてもいいです。
パソコンはありましたが
ハードも高額でしたし、ソフトは今のようにありません。
レコードとカセット世代にとって
そちらも懐かしいですが
カセットも若者には新鮮らしく
ブームらしいです。
私には当たり前だったので
逆に楽だけど新鮮さを味わいたいです。
さて歌の方ですが
全6曲、昭和という点がポイントだった。
今回、曲が公表されて
オリジナルは一切耳にせず
先入観なしに「中森明菜」として楽しみにしました。
ネタバレします。
A面
「どうにもとまらない」は本当に幼かったのですが
1990年に山本リンダさんブームが来て
当たり前のように知ってましたが
明菜さんが歌うと低音が心地よくて
「自然に体がリズムとる」という感じです。
編曲にもこだわっていて
もしかしてCDだとこんな音色が出るかな?
そういうところが多々あり楽しめます。
1曲目にふさわしいですね。
「あゝ無情」はアン・ルイスさんと仲がよく
共演して歌われたのを覚えてましたが
年数が重なると芳醇な歌声になって
ドキドキさせられます。
過去のリミックスで使われるハウスミュージックなどではない
直球の楽曲に明菜さんの声が乗ると
オリジナルと勘違いされられました。
「宿無し」はちょうど「ザ・ベストテン」世代で
「燃えろいい女」や「あんたのバラード」
「銃爪(ひきがね)」などヒットの多い中
私の大好きな「宿無し」のカバーは嬉しいです。
男歌もしっかり明菜さん色に染まって
「オマエ」や「オイラ」が明菜さんの口から出ると
ぞくぞくします。
「きつく抱きしめても」もハート鷲づかみです。
かっこいい!
B面
「セクシャルバイオレットNo.1」は桑名正博の代名詞。
「哀愁トゥナイト」、昭和最後の「月のあかり」名曲ですが
やはりこの曲を明菜さんの歌声で料理できたのは最高。
当たり前ですが色っぽさが滲み出る
分かりませんがCDでは出せない味わいを感じます。
こんなに妖艶さを秘めた曲でもあったんだ。
明菜さんの力量なのでしょうね。
「ダンシング・オールナイト」本当に流行りました。
もんたさんが高音で聴き慣れていたのか
明菜さんの歌声でより歌に深みを感じました。
明菜さんの歌声は身を削って歌っているように
以前から感じてましたが
身も魂も入っていて
明菜さんならではの曲に仕上がって大好きです。
「気絶するほど悩ましい」は元々じっくり落ち着いた感じでしたが
明菜さんはさらにこの曲に思いを込めて下さった。
Charをメジャーに押し上げた作品です。
「逆光線」や「闘牛士」も大好きなのですが
この曲が新たに息を吹き込まれ
男性、女性問わず明菜さんの幅の広さを
この曲から感じることが出来ます。
全体的なバランスは曲よりボーカルがたつ
全面的に引き立っているのが特徴でしょうか!
カバーばっかりと以前、発言されてましたが
その時代の曲を明菜さんによって
知って頂く大きなチャンスだと感じます。
LP企画があるのでしたが
「UNBALANCE+BALANCE」をレコードで聴きたい。
未だにこのアルバムがお気に入りで
LP2枚組でも45回転で楽しみたいです。
またこれまでリリースのMCAやユニバーサルさん物
LPで聴きたいですし
カバー企画があるのでしたら
原田真二さんのカバーも聴いてみたいです。
明菜さんは同期の方の曲もよく知っていられるので
80年代アイドルカバーも期待してます。
一時のレコードブームよりカセットテープのブームで
このアルバムをまた耳にしていらっしゃらない方も
いるのではと思いますが
オリジナルを知っている方々に聴いてほしいですし
これでレコードに興味を持って下されば
CDやハイレゾもいいけどレコードも
6曲ですが楽しんで頂けると思います。
ディナーショーでは
「気絶するほど悩ましい」、「あゝ無情」、「どうにもとまらない」
を披露されましたがレコードからのみ
カバーを歌われないといわれてました。
ディナーショー時点でまだレコードリリースされていなかったので
私としては抑揚感がさらに増しました。
山口百恵さんも未だファンなので「謝肉祭」を
生で聴きたかったのが本音ですが
いつかの機会で聴く事が出来れば
そんな楽しみの含みつつです。
「BilIe」(ビライ)のUHQCD盤ですが
11月リリースと比較して
音の奥行きの深さを感じました。
と同時にそれぞれの曲でこんな楽器も使われていたんだ。
いろいろ読ませて頂いて
「ファンでもバカにされた」や「商売上手」だの
クレームを見ましたが
私はそう感じませんでした。
それぐらい同じ物ですが媒体を変えることによって
違った聴こえ方が楽しめました。
私の感じた「Vampire」と「BilIe」UHQCD盤の感想でした。
まだ手にすることの出来る値段ですので
検索して探して欲しいです。
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