リコーのキャデイ 小さな宝石箱です。

 

 

フィルムの現像が終わりデータを送ってもらったので

テスト結果の発表です。

使用したフィルムはKodak UltraMax ASA400

セレン式露出計のため電池は使用しません。

 

 

いつもの窓からです。

オオ!

イイ感じですね!

これだけ綺麗に写るという事は無限遠のピントの再調整はあれであっていたようですね。

因みに今回のテスト撮影は朝8時半過ぎからスタートして天気は晴れなのですが雲が多く撮影時に太陽が雲に隠れしまう場合がありました。

ですので今迄とはちょっと雰囲気が違うかと思います。

 

 

かなり暗い場所での撮影だったので絞りはF2.8の開放で

シャッタースピードは1/8秒でした。

それでもここまで写り込むのは大したもんです。

また暗い雰囲気が良く出ています。

 

 

こちらも日陰の部分が大半なのですが、実際眼で見て感じたコントラストと

この画像の映りのコントラストがほぼ同じのような気がします。

 

 

ピンクの小さな花びらにピントを合わせたつもりだったのですが後の緑の葉っぱにピントが合っていますね。

 

 

うん、こちらも良い感じです。

 

 

無限の精度が渡りやすい画像です。

1961年発売のハーフサイズカメラにしてはかなり良い写りをしていると思います。

 

 

こちらも良い感じです描写もマァマァです。

 

 

針葉樹の葉が良く表現されています。

が...、無縁遠のピントの再調整をしたキャノンデミEE17と較べると解像度が少々甘いような気がします。

 

 

被写界深度の確認用にフォーカスを3mにセットして

絞りを最大のF16にして撮影しました。

ほぼ全ての領域でピントが合っているようです。

 

 

手前のオレンジ色の花にピントを合わせたつもりだったのですが、その後ろの緑の葉っぱにピントが合ってしまっています。

絞りF5.6程度になると被写界深度が浅くなってくるようです。

 

 

コレはものすごく良く写って映っています。

レーザー距離計で被写体との距離をピタリと測定できたおかげでしょうか。

 

 

ワザと空を大きく入れて撮影してみました。

露出計が空の明るさに引っ張られるのかどうかテストしてみました。

ですが絞り調整に失敗して露出計の指針よりも一段明るく撮影してしまいました。

 

 

こちらが露出計の指針通りに撮影した物です。

暗く見えますがこちらの方が目視した感じと同じに写っています。

 

 

これも絞り最大で距離3mで撮影しています。

 

 

発色や明るさといった感じもよいですね。

 

 

目視で見た感じとほとんど同じ感じで写るのが

このカメラの特徴かと思われます。

 

 

解像度確認のために右側の集荷時間表にピントを合わせて撮影してみたのですが

残念ながら小さ過ぎて判読不能です。

 

 

発色の感じが良いです。

 

 

明暗のコントラストの描写力はとても良いです。

意外にも日陰の奥の方までピントが合っていますね。

 

 

逆光気味に撮影してみました。

 

 

太陽が雲に隠れた状態での撮影です。

陽射しが遮られた雰囲気がとても良く表現されています。

 

 

ことらも手前のキリンからジャングルジムの奥までピントが合っています。

ですがヤッパリ解像力・シャープさに少々欠けるような気が…。

 

 

日陰のかなり暗い部分を撮影すると…。

絞りのF値が小さくなってしまいピントが合いにくくなるようです。

 

 

 

この辺は可もなく不可もなく。

 

 

こうやって見るとこのカメラでの近接撮影はかなり難度が高いのでしょうか。

 

 

無限遠のピントの再調整を行った際「こんなにズレていてまともに写るのか?」とおもいましたが意外や意外とても綺麗に写って映ってくれました。

ただちょっと惜しいと感じたのはが若干シャープさというか解像力に劣る感じがしました。とはいっても無限遠のピン再調整をしたキャノンデミEE17比較しての結果ですが…。

それとは別に明と暗のコントラストの表現力はズバ抜けていると私には感じられました。

目視で感じたコントラストと画像のコントラストが酷似していると私には感じられました。今迄私がテスト撮影したカメラの中で一番良いのではないかと思われました。

 

それにしても…。

他の方々がブログの記事でキャディの撮影結果を投稿してくれていますがそれらを見ると私の撮影結果よりも遥かに良好に見えました。

その後拡大できる画像に出会えたので拡大してみると『ナルホド!』思わんばかりに同様の解像力の問題が確認できました。

個体によっては『あぁ~、コリャ無限遠のピントが合っていないな』思える個体での撮影もありました。

ヤッパリ無限遠のピントは大事なんだなぁと考えされました。

 

ほかにフォーカス・シャッタースピード・絞りの各リングの肉厚が薄いためかなり操作をしにくいです。各操作には慣れが操作が必要です。

 

何はともあれ、ハーフサイズカメラでマニュアル機構で28mm(35mmサイズで35mm)という広角レンズを搭載機種というのは非常に少ないです。

そういった意味での希少性はあるかと思います。