リコーのキャディ 小さな宝石箱です。

 

 

ヤシカハーフ17の修理が終わり後は不具合が再発しないか以後の経過待ちという状態となりました。

という事でリコーキャディの方に戻ります。

今回はまず無限遠のピントがどのような状態になっているかを確認して必要であれば最調整をいたします。

 

 

いつものように自作プリントスクリーンをフィルム室に貼り付けます。

 

 

デジカメを光学倍率最大(約300mmの望遠)でマニュアルフォーカスに設定してピントを無限遠にして撮影すると…。

 

ナ、ナント!

これはもうピントが合っているかどうかといったレベルではありませんね!

まぁ、レンズが25mm(35mmサイズ換算で36mm)という広角レンズなので被写界深度が大きいからこれでも良いのかもしれませんが…。

 

とにかく無限遠のピント合わせの再調整をしてみましょう。

ここまでズレているとどこまで調整できるか不安になりますね。

 

 

まずはペイントマーカーで合わせマークを付けておきます。

 

 

フォーカスリングの側面にイモネジが三カ所あります。

これを緩めます。

 

 

するとフォーカスリングが外れてヘリコイドがフリーになります。

現在合わせマークは真上にありますね。

さぁ、これから無限遠のピントの再調整を行います。

 

 

結果はこの様になりました。

先程のとはドえらい違いです。

 

 

合わせ位置が真上からココまで動きました!

今迄やってきた再調整の中で最大の移動量です。

 

 

フォーカスリングを取り付けて完成。

作業終了です。

 

オリンパスペンシリーズと同じ構造だったので作業はとても簡単でした。

しかし…。

無限遠のピントってあんなにズレていても問題無いんですかねぇ…。

ハーフサイズである

広角レンズである

撮影時に使われるピント距離が殆ど3m前後

だからあんなイイ加減な無限遠でも問題無いんですかねぇ…。

 

あっ、前玉のレンズのクリーニングを忘れていました!

ですので後玉を外してシャッターボタンにレリーズケーブルを取り付けて

B(開放)状態にして前玉の後側をクリーニングしました。

 

さぁ、暑いけどテスト撮影に行きましょう。