キャノンのデミEE17です。

 

 

再テスト撮影の現像がようやく完了して画像のデータを送っていただきました。

前回はフィルムの巻上げ不良と露出計の調整不良でテスト撮影を失敗してしまいました。

今回はそれらの不具合を修正した後の再テスト撮影となります。

使用したフィルムはKODAK UltraMax ASA400

電池はタイプ625で挿入時電圧は1.49Vでした。

 

 

いつもの窓からの一枚です。

露出計の精度が前回より良くなっています。

この写りなら無限遠のピントの再調整をした結果が良好ということでしょう。

 

 

こちらは距離(フォーカス)を3mにしています。

画像の大体真ん中が3mです。

絞りは開放のF1.7で撮影しているので手前がボケています。

 

 

露出計の精度が上がったおかげで前回よりもきれいに明るく映っています。

 

 

距離1.2mで撮影しています。

露出が合っているので明暗のメリハリもしっかりしているし解像度もシャープです。

 

 

針葉樹の葉の一本一本までキッチリと映っています。

 

 

格子状の四角い窓の羅列もシッカリとしています。

 

 

これは距離計を使わず目測役10mで撮影しています。

 

 

発色も良いですね。

ほんとうに毎回映りが安定しているデミEE17です。

 

 

無限遠で絞りF11で撮影しました。

35mmフルサイズではありません。

ハーフサイズでありながらもこの描写力です。

 

 

日陰での撮影もこんな感じです。

露出計が合っていればデミEE17はこのように写ります。

 

 

色・解像度・明るさ すべてに安定しているのがデミEE17です。

 

 

距離を3mにセットして絞りをF11で撮影しました。

基本的に全域にわたってピントが合っています。

 

 

これも日陰での撮影ですが距離10mで確か絞りはF8で撮影しました。

 

 

これも絞り尾をF11にセットしています。

繰り返しになりますがデミEE17はハーフサイズカメラです。

 

 

手前の日当たりの場所と奥の日陰の場所双方ともに細かく描写されています。

 

 

紫色の発色具合です。

 

 

発色と各部のデティールの描写力が確認できるかと思います。

 

 

これもとても良く写っています。

 

 

ガラス越しで写っています。

 

 

無限遠での撮影です。

 

 

これは被写界深度の精度を確認するために距離3m絞りF11で撮影しました。

手前の黄色い乗り物の目玉から奥の白くまさらに奥の「防災収納庫」の文字までピントが合っています。

 

 

やっぱりシャープですねぇ。

 

 

白色の発色です。

 

 

右側の『郵便局 ご案内の』看板の文字やその他の文字も読むことができます。

ただ『NISA』の看板の上にある『○○○に関するお知らせ』というチラシまでは判読できません。

 

さすが安定のキャノンクオリティとでも評すべきでしょうか、

本当にとても良く写り、映ります。

画像の映えだけではなくテスト撮影する毎にその操作性の良さやファインダーの見やすさ、取り回しと携帯性の良さといったところも特筆に値します。

このカメラが大人気なのも頷けます。

 

特に無限遠のピントの再調整を行うようになってからは描写力が格段に向上しました。

前述のように無限遠のピントの再調整前のオリジナルの状態はあれほどピントがズレていたわけですから…。

それもまぁ、大量生産の薄利多売となるハーフサイズカメラで生産性を考えると一台ずつあんな時間と手間のかかる事は出来ないとは思いますが…。

 

非の打ちどころが無いと思われるこのキャノンデミEE17にも一つ欠点と言えそうなマイナー部分があることが今回のテスト撮影で判明しました。

それは電源・電池です。

Demi EE17は電池を挿入すると自動的に電源がONになってしまい、OFFにする事はできません。

AUTOからマニュアルに設定を変えてもOFFにはなりません。(ニューキャノネットシリーズはマニュアルに設定するとOFFになるんですが)

電源をOFFにするには電池を電池室から取り出すしかありません。

それがちょっよ面倒くさいです。

電気の消費は少ないみたいなので日持ちはある程度するのかもしれませんが、露出計は電気の電圧が下がると実際の測光値よりもF値が小さく待ってしまうため露出オーバー気味になってしまいます。

まぁ、電池の液漏れによる腐食を防止するためにもこまめに電池を取り出した方が健全です。

 

さぁ、コレでようやく納得できる状態に仕上がりましたのでヤフオクに出品してみます。