リコーのキャディーの続きです。

 

 

昨日は午前中にキャノンのデミEE17のテスト撮影を行ったのですがあまりの暑さで

熱中症にはならなかったものの、帰宅したらもう何もやる事が出来ない状態になってしまいました。

おかげで午後からキャディの分解を予定していたのですが断念してしまいました。

これからテスト撮影は午前中の早い時間に限りますね。

本日もかなり暑いのでエアコンの冷房を起動させて作業を行います。

 

 

ファインダー内の清掃を行うために軍艦を外します。

その前にフィルム巻き戻しダイアルを外したいのですが外し方が判りません。

画像のネジを外せば取れるのでしょうか?

 

 

正解でした!

次に画像の二本のネジを外します。

 

 

そして右側にあるこのネジを外します。

 

 

驚いたことに露出計とファインダーは軍艦に取り付いていました。

銀色のプレートを外すため七本のネジを外します。

更にひっくり返してフラッシュ(ストロボ)取付のシューを取り付けている三本のネジも外さないとファインダーは取り外せません。

かなり面倒くさい構造ですね。

 

 

ファインダーを取り外した際に前面のガラスと眼側のレンズがポロリと外れてしまいました。

そして画像に見える三本のネジを外すと蓋が取れます。

 

 

するとまたもやレンズとハーフミラーがポロリと取れてしまいました。

接着剤の能力が劣っているというか...、製造から63年も経過しているので一概に何とも言えませんが手間が掛かります。

 

 

とりあえずエポキシ接着剤で固定します。

もう一枚の眼側のレンズ清掃の関係上後ほど固定します。

なお、ハーフミラーは既にミラーの一部が剥がれている部分があるためソフトに乾拭きをするだけにしておきます。

 

 

ファインダーの前側ですがこの様にガラスが一枚あります。

剥がれ落ちてしまいました。

 

 

エポキシ接着剤で点付けのような感じで仮止めをしておきます。

 

 

ファインダーの眼側のレンズもエポキシ接着剤で取り付けます。

硬化したらクリーニング液で清掃します。

 

 

クリーニングが終わったら蓋をします。

 

 

アイピースというか枠を眼側に接着剤で取り付けます。

これでファインダーの完成です。

 

 

完成したファインダーを軍艦に入れます。

 

 

抑え蓋となる銀色のプレートをファインダーと露出計に仮止めをします。

 

 

ファインダを180度ひっくり返してフラッシュ(ストロボ)取付のシューを三本のネジでファインダーに締め付けます。

そしたら再び軍艦をひっくり返して抑え蓋となる銀色のプレートを七本のネジで締め付けます。

その前に露出計側のネジの一カ所にセレンのアース側の電線の接点があるので磨いておきます。

 

 

あとは完成した軍艦を本体に取り付けるだけなのですが、意外にもフィルム巻き戻しダイアルを取り付けるこのネジがかなり難しかったです。

 

 

 

露出計やファインダーが緻密に詰まった軍幹部に対し本体側は実に簡素です。

同時期に販売されていたリコーのオート35みたいな構造をしています。

 

 

革の端々がチョロチョロと剥がれていたので一旦全部剥がしてから新たに貼り付けます。

 

 

過去に誰かが革を剥がそうと試みたんですね。

随分雑なやり方でした。

その修正に手間が掛かってしまいました。

 

 

底蓋は良く見たら三カ所凹んでいました。

 

 

修正してみましたが私にはこれが限界です。

これ以上粘って叩いてみても金属板がどんどん伸びてしまい更に不細工になるだけです。

 

 

フィルム巻上げダイアル周りの構造はこんな感じでした。

底蓋を二本のネジで取り付けます。

 

 

これで元の状態に戻りました。

次回はレンズの方を手掛けます。