キャノンのセレナー85mm F1.5です。
絞り羽根は20枚だそうです。
フォーカスリングはこんな感じ。
絞りリングはこんな感じでF1.5になっています。
L39のマウント部はこんな感じです。
ケースはこんな感じで前回のニッコールSC 5cm F1.5同様70年以上経過しているにもかかわらずとても状態がよいです。
Serenar 85mmと刻まれているので純正のケースですね。
このレンズも数カ月前まで85mm F1.9だと思っていたんです。
というのもネットで検索してもF1.5は殆どヒットせずF1.9ばかり出てきてしまうんです。
ようやくキャノンカメラミュージアムにこのレンズが掲載されているのを発見しました。
それによりますと、このレンズは1952年の発売で初期型のI型が真鍮製で後期のII型はアルミ製だそうです。
判明したのはそれだけでこのレンズが、なぜ・どのように開発されたのかといったような情報は全く入手できませんでした。まか不思議なれんずです。
どなたかたこのレンズの詳細をご存知な方がいらっしゃいましたらコメントでご教示ください。
このレンズは初期型の真鍮製なのですが重量がなんと727gもあります。
残念な事に中玉にカビが発生しています。
画像は前玉側からです。
こちらは後玉からです。
この程度のカビなら清掃すれば簡単に除去できるのですが、残念ながら私個人のスキルでは分解することができません。
どなたか先輩が分解方法をネットにアップしていないか検索してみてもF1.9の一部の分解方法がアップされていただけでした。
このような状態で盲目的に分解するとほぼ間違いなく組み上がらなくなります。
今回は後玉まで分解して清掃しましたが、それ以上の分解・清掃は断念しました。
以上の3本のレンズは私が持っていても意味がないので12月上旬以降に現状の状態でネットオークションに出品します。