2004年の夏に発表されたSmooth Aceのアルバム”A Day in the Life of Tokyo”を僕が初めて聴いたのは、2005年の初めだった筈だ。1年を振返ってベストアルバムを選ぶために見返していた音楽雑誌のアルバムレビューが気になって、CDを買いに走ったのがきっかけだったと思うから。「東京の恋人たち」をテーマに作られた11曲。最後を締め括るこの曲は一際素晴らしい。美しいイントロ、あたたかいメロディと歌詞、絶妙のヴォーカル&ハーモニー。これまでSmooth Aceを知らなかったことを悔やみ、過去のアルバムもすぐに手に入れて、”Shine”という必殺のアカペラの名曲にも出会った。「2005年の初め」というのは、僕にとってとても重要な時期だ。彼女が僕の前に現れた頃だから。通勤電車の道すがら、僕は密かに彼女のことを想い、この曲を聴きいていた。髭は生やしてはいないけれど、彼女の「髭を生やした天使」になれたらと思った。そして、僕と彼女は紛れもない”TOKYO LOVERS”になった。この曲を聴くたび、遠く離れていた彼女を、本当の「天使」を、僕に引き逢わせてくれた東京の街に、僕は心から感謝する。
収録CD
"A Day in the Life of Tokyo" (2004)
歌詞
色褪せたボートは
水のスクリーン 滑り出した
真っ青な空と綿雲 波に変えながら
ビルの谷間に小さな 公園があるの
平日なら内緒で キスだってできるの
ゆらゆら 木漏れ陽の中
髪に光の蝶々が跳ねる
ねぇなぜ 私悩んでること
分かってしまうの?
時々 あなたのことが
髭を生やした天使にみえる
ピンチになると いつだってそばに
居てくれるから
恋人の会話が
未来形だけじゃ 疲れるよね
東京で暮らす二人の 大事な約束
頑張りすぎた肩から 力が抜けてく
あなたの瞳に映った 私は猫背でしょ?
ぽろぽろ 見えない涙
こぼれる時は笑ってしまう
ねぇなぜ 人は傷ついてまで
夢に焦がれるの?
時々 あなたのことが
ちょっと太った鏡にみえる
ホントは痩せた 私の心を
ふっくらとさせて
大丈夫...
真夏の風に 抱かれながら
無口な恋は 光をそっと纏う
嘘は どこにもない





収録CD