5月も半ばになり、窓から見える庭の景色も、花が落ち、若い新芽が勢い良く開き始め、綺麗な緑色に染まっています。私は、緑が美しいこの季節が一番好きです。今年の冬は、大雪に見舞われ、背の高い木以外は、数週間のあいだ、完全に雪に埋もれていました。にも関わらず、いつもと変わらず新芽を出す木々に、強い生命力を感じます。ここ富士北麓は、真冬の最低気温が氷点下10度近くまで下がりますが、植物は、その厳しい寒さのなか、一見変化がないように見えて、実は根を張り、枝を伸ばし、来る春に備え準備を行っています。人間も今、花を咲かせている人。新芽を出すべく根を張り、枝を伸ばしている人。残念ながら、花が落ち、葉も枯れ落ちようとしている人が居たり。誰かの唄ではありませんが、まさに人生色々。悲喜こもごもです。長い間、人間やっていればいい時も、悪いときもあります。落ちているときは、様々なことを考えてしまい、色んなことが嫌になるでしょう。しかし、たとえ奈落の底へ落ちたとしても、意外と、手を掛け、足を掛ける場所はあります。ロープがぶる下がっていたり、手を差し伸べてくれる人も居ます。あとはその存在に自分が気が付くか。見栄を捨て、恥を忍んで自ら手を伸ばせるか。その勇気を持てるかです。人の生き様にも春夏秋冬があります。ただし人間は、努力によって冬の期間を短くしたり、花を長持ちさせることも出来るでしょう。今、私の花はまだ咲いていないけど、小さく、目立たなくてもいいから、誰かの役に立ち、和ませる存在でありたいと思います。
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