成瀬シリーズの宮島さんの作品。
あらすじ
いみじ! 新入生、部活つくったってよ
県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない?」と牧原栞は声をかけられた。「平安部を作りたい」という安以加の熱意に入部を決めるが、新部を創設するには5人の部員が必要だった。あと3人(泣)!!
クラスメートから上級生まで声をかけ、部員集めに奔走するが──
「平安部って、何やるの?」
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成瀬が出てくるの?!と思いつつ借りた本。
成瀬は出てきません。
この作品も、成瀬のようにマイペースなちょっと風変わりな子たちが出てきますが、成瀬ほど突飛な感じではないかな。主人公は島崎のようないわゆる普通の子。一緒に平安部を作った個性的な仲間を見ながら、自分って影が薄いかも・・・と悩みます。
無事部に必要な五人が集まり、平安部は活動開始。蹴鞠大会に出たり、文化祭で平安パークを作ったり。対人関係での紆余曲折もありながら、好きなこと、やりたいことに進んでいく学生たち。今も昔も学生だって色々あるけど、基本若い純粋なパワーって、困難を打ち砕いてしまう!(いやいやわかりますよ、そんな簡単なものじゃないってことがたっくさんあるのも)
学生ものを読むと、間近にせまったたまちゃんの中学生活を想像してしまい、勇気をもらったり、不安になったり。鈍感力も強いけど、繊細なところもあるたまちゃん。家では空気を読まないーーと思うことも多いですが、外では結構読んで我慢していることもあるようだったり。
若いって、それだけですごいことだから!やること、やらなきゃいけないこと、できること、できないこと、やらなきゃいけないけどやりたくないこと、やらなきゃいけないけどできないこと等いろいろあるよね。わかってるよ、私だって若い頃あったから。
たんちゃんもすぐに読み終えてしまうほど軽く読める本でしたが、読後私はぐーっと手を握り締めて、子供たちにがんばれ!と念を送りたくなってしまいましたw




