お仕事がI日だけ入っている諒さんのスケに合わせておばさんのお家に出かけた。

4人でテーブルを囲んでご飯を食べる。


麻美は可愛くなったわね。

彼氏とはもう長いの?

お嬢は知ってる?


質問責めに苦笑いしながらまだ娘以外には言ってないし結婚も考えてないから両親には言わないでほしいとお願いした。もちろん。と言ってそれからはコロナで会えなかった間の話やグランマの話に花が咲いた。

私がおばさん達一家と初めて会ったのは幼稚園の頃。

その頃の記憶はほとんどなく記憶にあるのは小学2年の頃から。💦

年に一度の海外旅行でこの地に来るたびにI日は一緒に過ごすのは両親が作った縁だったというだけでなく私もこの家族の暖かさが大好きだったから。

小さな頃はジュリアンとは将来結婚すると言ってみんなが微笑むこともあったけど彼は結婚後奥さんが亡くなったこともあり今は1人で両親と暮らしている。

コロナの間、時々互いの国のものを詰め合わせて送ったりしていたがやはりグランマの訃報に何もできない時は私だけでなく両親も娘もかなり落ち込んだ。

両親が紡いだ縁をこれからも互いの温度で。。そう思う私にジュリアンは尋ねてきた。


なんで結婚しないの?

娘が1番だから。

反対してる?

ううん。受け入れてるよ。

じゃ。。。なんで?

上手く言えないけど。。私が女である部分は見たくないと思う。

ん。。。


おばさんは少し困った顔で微笑んでアドバイスをくれた。


先に答えを決めると楽しく生きていけないわよ。

ん。。

歳を重ねると思うのよね。楽しむことが減ってくるからかしら?(笑)

そか。。。

 que será, será


私はジュリアンに聞いてみた。


ジュリアンはどうなの?

俺は今でもまだ好きだからね。

そか。。

彼女以上の人が出てきたらその時は分からないけど。(笑)


独り身の子供の心配がきっとおじさん達にはあると思うのにとても温かい空気にやっぱりこの家族は大好きだと思ってしまう。


その後はジュリアンが経営している会社を見せてもらって買い物をしながらドライブを楽しむ。

そして見つけたストバスのコートに私が反応すると笑いながら車を止めたおじさんがトランクからボールを出して投げてくれた。


私見るのは好きだけどできないよ?

だからやるんだよ。(笑)


久しぶりのドリブルはもちろん三井には程遠く(笑)シュートも入らない。でも入らないと悔しくなる。えー

バスケ好きのジュリアンに教えてもらって何度かやると入るようになり汗だくになった私にタオルとドリンクをおばさんがくれた。

そんな私を見ながらジュリアンは揶揄う。


麻美は運動音痴なのに負けず嫌いだから面白い。

入ったからいいじゃない。

三井の得意は俺の得意。


そう言って3Pを打ったジュリアンのボールは見事に外れて大笑いをする。


へたくそー!


思わず日本語でそういうと意味がわからずポカンとするジュリアンを横目におばさんの耳元でsuckというとクスクスと笑う。


夕方ホテルに戻ると諒さんがまだ仕事をしていた。


何時だっけ?

後2時間ぐらいかな。汗かいたからシャワー浴びて準備するね。時間大丈夫?

大丈夫だよ。


なんとなくお風呂に入りたくなって湯船にお湯を張ると諒さんがキスをする。


汗臭いよ。

麻美なら構わないよ。

仕事中なのに?

そ。(笑)


それからお出かけまではのんびりと過ごして迎えにきてくれたおじさん達と一緒にディナーに出かけた。

レストランのオーナーとの再会も楽しくて夜遅くまで飲んで話して楽しく過ごした私達を再びホテルまで送ってくれたおじさんが車を降りるとハグしながら囁いてくれた。


今度は日本に行くからね。


私は嬉しくて涙ぐむと帰国日は送るからまた会えるよ。もしも何かあればいつでも電話しなさい。と。。


人の温かさと懐かしさとそれを諒さんにお裾分けできたことはすごく嬉しくて。。。

部屋に戻ると飲み足りない私たちはビールを片手に冷えた部屋で飲みなおした。


麻美はみんなに愛されてるな。

少しでいいんだ。

少し?

みんな。は多くなくていい。

だね。

疲れてない?

仕事のほうが疲れる。愛されてないから。(笑)

それは幸福なこと。仕事に愛されるなんて虚しすぎる。

だな。


抱きしめられてキスを交わすと体の力が抜けてもっと追い込まれたくなる。そんな空気が伝わったのか諒さんはくすくすと笑い出す。



だから言っただろ?縄持って行こうかって。まぁ、要らないけどね。



恥ずかしいから抱きついて誤魔化そうとした私に諒さんは









脱げ。全部だ。






ご褒美だらけの夜は遅い時間からはじまりましたとさ。(笑)