諒さんと出かけた先は隣県のお野菜直売所とコストコ。

店内に入るといつも思うのはコストコってヤンキー多いよなぁ。。(笑)


麻美。これ欲しかったやつじゃないか?


振り返るとマカダミアチョコの個包装の箱を手に笑う諒さんがいて、思わず少し苦い顔をした。


どうした。好きだろ?

諒さんもそのタイプなんだえー

どのタイプだ?

私に沢山買わせようとする。。えー

お嬢もか。

あの子は私の財布の紐を緩めるレベルMAXだから。

ははっ!


笑いながら諒さんは箱をカートに入れる。

ピンクソルトがなくなりかけていたので手にすると


この塩無くなるのに何年かかる?

ん。。塩は使い分けてるから一年以上は余裕でかかる。半分こする?

だな。(笑)


手抜きの定番の大森屋のしじみスープの素もカートに入れると


これも塩辛いよなぁ。

そのままだからだよ。ネギとか豆腐とか舞茸とか具沢山にしても一人分だからやっぱり辛いか💦

だな。だから半分ぐらいしか使わない。

たしかに。。


惣菜コーナーに着くと


今日はこのまま帰るからなんか買ってくか?

うん!お寿司と。。ラザニアと。。ハイローラーと。。

ヲヒヲヒ。そんなに買っても食べれんぞ💦

大丈夫。食いしん坊に持って帰るから。

なるほど。


年末以来だからちょっと買い込んでレジに並ぶと諒さんがカードを渡してきた。


いいよ。自分で払うから。

一旦な。

ん。じゃ。。


買い込んだ金額は60,000円超💦

久々にやったなぁ(笑)

ながーいレシートを片手に出口に向かうと


あれは買わなくていいのか?


そう言った先にはホットドック。


食べたいけどダイエット中だから。。

じゃ半分こだな。


そういうと諒さんはスタスタと列に並んだ。

ナイフももらってちゃんと半分こしてくれてた。(笑)

車に積み込み車の中で食べたけど半分でもちょっと量が多い💦


入るか?

いや、ちょっとキツい💦

あー。


開いた口に一口分のホットドックを入れると指をぺろりと舐める。

なんでこんなにエロいのか。。。


なーに感じてんの?やらしっ。

か、かんじてない!

いやいや俺の舌そんなに好き?

、、、、、

返事は?

好きだよ。。

じゃ、これは?


そう言ってキスをすると舌が絡まる。

ぼんやりとした顔の私を笑いながら見ると行くぞ。と言ってコストコを後にした。

なんとなく恥ずかしくてちょっと下向いてると


なかなか慣れないな。

慣れるわけない💦

そか?おばさんだったら慣れるけどな。

おばさんじゃない。プンプン

だな。その感覚は大事。


そう言いながらコーヒーを口にする諒さんはやっぱりかっこいい。。

私はお腹いっぱいなのにちょっと甘いものが欲しくなっててバッグの中に入れてたアポロチョコを取り出すと


いる?

うん。


一つとって口に運ぶと指ごと食べてリップ音を立てながら食べる。


なんかいちいち仕草がえっちぃのはきのせい?

欲求不満じゃないのか?

違うもん。。


そんな話をしながら半分睡魔と闘いながら諒さんのマンションに着いた。

1人で暮らすには広すぎる部屋のキッチンもやっぱり広くて2人で並んでたってもまだ広く感じる。

フードシーラーを取り出した諒さんは自慢気に見せてきた。


あっ、買ったの?私のとは違う。

ん。新しい型。で、これこのまま湯煎にも使えるよ。

すごっ!

だからこれで小分けにすれば楽じゃないか?

なるほど。それなら下準備もしていい?

うちの調味料でできるのか?

うん。大丈夫。ちょうどネギも買ってるし。


サクサクと下味をつけてフードシーラーやジプロックに入れて積み重ねていく。

持って帰る分と諒さんのお家の分に分けると諒さんが日付をペンで書き込んでくれる。

豚、さくらどり、チェダーチーズ、シュレッダーチーズ、冷凍マンゴーなどなど。。。

そして生物以外のわけっこもサクサクと。。。


手際いいな。

当然(笑)疲れてるでしょ。休んで。

大丈夫。

邪魔だから(笑)

そか。(笑)


リビングの椅子を持ってきて座った諒さんは私を見ながらニコニコしてる。

全てを振り分けてようやくご飯タイム。

買ってきたお惣菜と前に作って持ってきていたジンジャーエールの元を炭酸で割ってテーブルに置くとなんだかボリューミー(笑)

いろんな話をしながら満腹になると眠くなってきた。


泊まるか?

ううん。帰るけど眠い。。。

少し眠った方がいい。仕事かなりハードだろ?

ん。。

ごめん少しだけ。


そのまま諒さんの膝に頭を落としてしばらく眠ったらスッキリ。ニコニコニコニコ

私の頭は諒さんの膝ではなくクッションだった。


おはよ。。

餓鬼の子だな。もうすぐコーヒー淹れようと思っていた。


キッチンを見ると沸騰したケトルを冷ましてる。

ぼんやりとしていたら諒さんがコーヒーを淹れてくれた。


少し甘くしてるよ。

ありがとう。


どうしてこの人はこんなに優しいんだろう。。

責め方がえげつないから?

それともギャップ?

寝ぼけた頭で考えていると頭をそっと引き寄せられながらカップを取られる。

静かに肩に唇を重ねるとコーヒーの味が広がる。

少し苦いのは諒さんのはミルクがないから。。


やっぱり私はすごく幸せだ。


そう思うと涙が出てきた。びっくりした諒さんが痛かったか?と尋ねた。その時気づいた。

胸の先端をつねりながら噛まれた肩は痣だけでなく少し出血していた。


吸血鬼に噛まれるとこんなに甘美なんだ。。

麻美の血は美味いな。


帰る前に私の肩に貼られた絆創膏を貼る諒さんの姿が鏡越しにとっても可愛く見えたのは私だけの特権。(笑)