疲れてるな。
大丈夫。
麻美の大丈夫はアテにならん。
。。。
そんなに疲れて顔してるんだろうか?
ふと歩きながら店の窓に映った顔を見るとやっぱり疲れてる💦
原因は新しい派遣さん。
とにかく仕事ができる。だから安心ともいかない。
周りが彼女のレベルについていけてない。
来週面談入れてるけど多分続かないかなぁと。
良くも悪くもある程度のおしゃべりは許してる。でもいきすぎてる人が1人いるのも事実。
この前軽くため息をついているように見えた彼女の様子に嫌な予感しかない💦
イケメンに相談した。
「最後の最後までやってくれますね(笑)」
そう言って彼はお話しタイムを持ってくれた。結果。予想通り💦
「仕事してるなら多少のうるさいのは我慢できるが煩いばかりで仕事捌けてないと思うのは私だけの見立てですか?って聞かれました。」
「なんで答えたの?」
「当たってるよ。」
「だよな。。」
「麻美さんと話したがっていたから話したら?」
「ん。。来週まで待つ。とりま1週間は働いてみるべき。」
「なる。」
月末には私が辞めることもオープンになる。
どうなることやら💦
去る会社だからどうでもいいと言えばそれまで。でもできればいい人材は残していきたいと思うと同時にいい人材は適材適所にとも思う。←矛盾の塊
「飲みいきません?」
イケメンの誘いを断ったのは諒さんと会うから。
そんな諸々を思い出しながら諒さんにいうと怒られた。
「言ったよな。俺だけの女になるなと。」
「でも会いたかった。」
「ちゃんと早くフォローしろよ。彼との時間はないだろ?」
「うん。。」
今週中にイケメンと飲みに行ってモクモク部屋の主ともご飯だ。なんとしても金曜日はフリーにしたい。そんなことを考えていると頭をくしゃくしゃにされて諒さんがにっこり笑ってた。
「俺を振り回すような女になれよ。」
「そんなの無理だよ。」
「でなきゃつまらん。」
「諒さん大好きの私じゃダメ?」
「ダメ。」
少し考え込む私の脇腹を摘んだ諒さんが嬉しそうに指先に力を込めた。
「減ったな。もっと綺麗になるよ。好きなだけ満たしてやるからもっと奔放に動け。」
「うん。毎日のストレッチ少し変えた。私が奔放になっても気にならない?」
「ならないよ。麻美は俺から離れないってわかってるから。」
「どうして?」
「そうなるように仕込んでる。」
そっか。。絶対的存在ってSの醍醐味だ。
そう思うと少し気持ちが軽くなった。
「帰るぞ。」
そう言った諒さんの腕を絡めておねだりした。
「キスして。」
引き込まれたのはビルの狭間。壁に押し付けられると諒さんの指が顎に触れて上を向かされたらそのまま唇が重なった。夜のビジネス街のビルの狭間。なんか少しだけドキドキした。少し先には地下鉄の入り方がある。でもキスをしながら片足を諒さんの足に絡ませて少し上げると膝の後ろに回して抱え込む。開いた付け根に指を這わせると濡れてるぞ。と。。。私は足を元に戻して帰ろう!と言った。
指を舐めた諒さんが笑いながら我慢できるのか?と。。
我慢はできる。だってもう二度と触れてもらえないわけではないから。というのは内緒。(笑)
帰りの電車の中でイケメンに連絡した。
「明日、飲み行こう。NOはなし。」
笑いながら携帯の画面をみていたらすぐに返信が来た。
「御意。」
諒さんが画面を覗き込みながらいつの時代だ?と。。
こんな軽快な話ができる人が次の会社でもいるのかな。。そんなことを思いながら携帯をバッグに仕舞うと諒さんが耳元で囁いた。
「いい仲間だな。」
「優秀な部下だからね。私より知識はあるから手放す。」
「それは正しい選択。」
電車の窓に映る自分の顔を見て思った。
今夜はいつもより高いパックをして明日はいつもより念入りに化粧をしよう。
イケメンとの最後のデートだから。(笑)
諒さんはそんな私を優しく見てくれてる。
なんだかすごく幸せだ。私。
疲れてる場合じゃないぞ。(笑)