ランチを待ち合わせたのはたまたま諒さんが近くに来たから。
お待たせ。時間ないな。
大丈夫。少しなら融通きくから。
そか。
お願いします。
大将にそういうとにっこり笑った大将が軽快な音を立てて天ぷらを揚げてくれる。
サクサクの天ぷらが目の前のお皿に置かれると諒さんはそのまま口に運ぶ。
美味い。
うん。美味しい。。
オーダーしたのは全部で6品。
あっという間にたいらげるとその他の小鉢も空になっていく。
満腹になると動きが少し緩やかに。。(笑)
お願いできますか?
そう言うと大将が奥に声をかけて程なく温かいコーヒーがやってきた。
あれ?ここ、あったか?
お願いしてみた。
私の言葉に大将の方を見る諒さんに微笑みながら嫁がコーヒー好きなんで。と言うと少し距離を置いてくれた。
掻い摘んで必要なことを話すとあっという間にタイムアウト。
時間が欲しい。
そか?俺は麻美が欲しい。
なんでそう言うことしれっと言うかな。。
そう言いながらお店を出るとそこで別れた。
互いを満たせるのはいつかなぁ。。。