昼頃に到着した諒さんは少しだけこんがりとなってました。(笑)
ただいま。なんか荷物多そうだな。持つよ。
お帰りなさい。大丈夫。
ちょっと寄り道してもいいかな?
うん。
そういうと諒さんはカフェに入り店内を見渡していた。
あっ!とした顔でアイコンタクトを取ったのは大学生ぐらいの女の子。誰?と思っていると諒さんは歩み寄っていたので追わずにそのままその場所で待っていたら何やら袋を渡していた。
話をしていると私がいないことに気づいたようで指をクイクイとさせながら呼ばれる。隣に行くと軽く紹介されたその子は姪っ子だった。
お互い今日帰国したからお土産交換した。
そう言いながら諒さんは袋を軽く振りながら私に見せた。
不思議な顔をしながら私を見る姪っ子ちゃんは大学3年生。お正月は友達とあったかいところで過ごしたらしい。少し話をして別れたあと外に出るといつもの車が。。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
麻美さんも明けましておめでとうございます。
今年も便乗させてもらいます。
クスクスと笑いながら静かに動き出した車の中でいろんな話をした。
そして諒さんの家に入ると玄関でそっと抱きしめてもらった。
初ハグ。
うん。
そして。。
ゆっくりと重なる唇が心地よかった。小さなリップ音の後
初キス。
だね。
そうしてようやくリビングに入るとすぐに窓を開けた。
荷物を片付けながら洗濯機を回してあっという間に空になったスーツケースはベランダで陰干しされた。
落ち着く頃を見計らって日本茶を淹れてそっと置くと嬉しそうに目を細めてありがとうと言って美味しそうに口にしてくれた。そして腹減ったな。。と。
きたっ!チャンス!
私はウキウキしながら紙袋からお重を出すと驚いた顔で諒さんが私を見た。
これって。
うん。思いついたのが昨日だったからフルセット出来なかった。ごめんなさい。
いやいや。久しぶりだな。
蓋を開けたお重を見ながらお屠蘇を口にした諒さんは今日送れないな。と。。想定範囲内だからいいんだけどなぁと思いながら取り皿におせちを取り差し出すと嬉しそうに口にした。
うまい。
数の子なくてごめんね。
いやいや。ありがとう。
目を細めて頭をふわふわと撫でてくれて嬉しかった私はお皿に残ってるきんとんを見て苦手ならちょうだい。と言ったら好きだから最後に取ってると子供のようなことを言ってきた。
食べ終わると席をたった諒さんが沢山の袋を持ってきてくれた。
こんなに?
まずはこれから。。
そう言って渡されたのはライオンコーヒーのフレーバーとコナコーヒーの豆。
そしてその次は大好きなチョコレートとクッキー。
最後は大好きなオレンジの紙袋。中にはお財布が入っていた。
こんなに?
本当はドライフルーツも買ってくる予定だったが食べれないものを聞いてなかったからやめた。
そうなんだ。
そういいながら私はいただいたお財布の感触を確かめて1人ニヤニヤしていた。(笑)
諒さんが5円玉を出してお財布に入れてくれた。
新しいお財布がお金にご縁があるようにと言うけどこれは我が家も同じことをしててちょっと驚いた。
時間までこうやってのんびりと過ごしていたけど帰る時になってちょっと帰りたくなくなり💦駄々をこねたら笑われた。。
だって久しぶりなんだからそのぐらいはね(笑)
すっかり酔いも覚めていたので送ると言われたけど長いフライトの後なので断るといつもの車を呼んで一緒に乗り込んでくれた。
とにかく暖かくして体を休めろよ。
うん。ありがとう色々と。。
早く入りなさい。
何度も振り返る私をクスクスと笑いながら見送ってくれた諒さんは家に着くと残していたおせちを食べ切ったようで今度はうちで一緒にご飯作るか?と。。
と言うわけでレシピ集をみながらメニューを考えてますがなかなか決まらない💦
どうせなら2人でないと食べれないお鍋がいいかな?とかお好み焼きがいいかな?とか。。
あー!やっぱり帰ってくると楽しい