迎えにきてくれた諒さんはまさかの自分の車でびっくり。
街中に出かけるのでてっきりタクシーだと思っていたんだけど。。。
連れて行ってもらったフレンチのお店は都心から離れたところにある一軒家。個室が三部屋のお店でしたが味は絶品!
美味しく食事をいただきながらコアな話も含めて色々と話す。
食事も終わってコーヒーとデザートをいただいている時に
少し話したいことがあるけど聞いてもらえる?
なんだい?
あまり気持ちのいい話ではないと思うけど。
でも必要なこと?
うん。
私はカズのことを話した。詳しく話すと過呼吸になるし話せる自信もないから浅くさっくりと。。
話してくれてありがとう。
知っててもらった方が今後いいのかな?と。。
今月も行くのか?
うん。
その日よかったら迎えに行くよ。それとも1人で家に帰りたい?
来てくれると嬉しい。でもちょっとおかしいかも。。
大丈夫。しかし叶わないな。これは。。
叶わない?
うん。16だろ?いやいやなんとなくブログで察していたけどさ。。でも大体色んなことがわかってきた。俺のことで知りたいことはある?
私は諒さんのことで気になることをいくつか尋ねると彼は素直に話してくれた。
こういう性癖は生まれながらに持ち合わせている人もいるけれど大概は原因になることがあると俺は思ってる。その全てを知る必要はないけどこうして話すことは大事だと思ってる。
うん。。
心の解放は圧をかけてもできないからね。
にっこりと笑う諒さんはやっぱり大人で。。
彼の視線の先にある窓の外の手入れされた庭を私も見ていた。
私でほんとにいいの?おねーさんたちに気を遣ってない?
それはないね。ほんとはすぐにでも縛り上げたいところだけどそんなに未熟でもない。この歳になるとね。(笑)
甘い蜜ばかりもらってるような気がする。
蜜?だとしたら堕とされた時の絶望と喜びの鮮度が上がるとおもうぞ。
私が諒さんを見ると彼は微笑んでそう言っていた。
あー。これは完全に包囲されてる。
私も望んでるけど。。(笑)
その後お店を後にして出かけたのは某ブランドショップ。びっくりした私をみて微笑みながらドアマンに車の鍵を預けて駐車をお願いした諒さんはやっぱりスマートだ。中に入って個室に通されると出てきたのはピアスだった。
さっきの話は予想外だったけどこの中から好きなのを選んで。
いやいやこれはちょっと。。。
いいから。。
無理無理。だって。。。
じゃ、他のお店のがいい?
そういう意味じゃなくて。。。
店員さんがニコニコした顔で私たちのやりとりを見ている。
素直な女が好きなんだが。。嫌いか?このブランド。
そんなことないないっ💦だってなかなか手が出ない憧れのブランドだよ。お店に入っただけでもドキドキしてるのに💦
じゃ、選べ。
つべこべいう私に低い声で諒さんは呟いた。
私の血液が冷えて固まる感触が分かる。
ほんとにいいの?
ダメなものはここにはない。
じゃ、コレ。。。
選ぶのは2つだよ。
えっ?
ないならもっと出してもらうから好みを言いなさい。
じゃ、コレに似合う少しデザインがあるものを。。
店員さんはサブの人と席を変わると部屋から退室して程なくして戻ってきた。
手にしていたトレイの中にあるキラキラと光る彼らはみんな綺麗で美しい。
私っぽいのってこの中ではどの子?
そうだな。。俺から見た麻美は赤だからこれかな。
私って赤?
見た目はピンク。性格はブルー。話すとグリーン。分かるか?
ん。なんとなく分かる。でどうして赤?
まだ外に出してない部分は赤と思ってるから。
そっか。。
諒さんが選んだ子を見ながらデザインのニュアンスを伝えてさらに新しい子を見せてもらった。
気に入った子がいたのでそれを告げると何も言わずに諒さんはその2人の子を私に手渡した。
こんな高価なのは流石に。。。
これは首輪の代わり。もしも引くならこれが最後のチャンスだよ。
ん?
俺は独占欲が強いからね。
ありがたくいただきます。
こうしてやってきた新しい2人の子はまだ諒さんの手の中。その時まではまだ私の元には来ない。
私たちはお店を後にすると昨日から話していたお店に立ち寄った。
大好きなジンジャーオレンジのシャワーオイルを手にするとレジに行こうとした私の肩をトントンと叩く諒さんが
これとこれも
そう言って手渡されたのはローズティーのボディスクラブとシャワーオイルだった。
まだあるからこれは大丈夫。
いや、これは俺のうちにおいておく分だから。
えっ?
あった方が泊まった時こまらないだろ?
ん。。
さらりとそう言われるとなんだか恥ずかしさが時間差でやってくる💦
結局買ってもらったシャワーオイルと一緒にお店を出た私たちは少しぷらぷらと街を歩く。
クリスマスモードのキラキラした街はやっぱり綺麗。
そろそろ帰すかな。
ん?そんな時間?
そんな時間。
そか。。早いなぁ。。時間経つの。
次はピアスつけるからね。
うん。。
ブランド店のドアマンのおにーさんに車のキーを預けると彼が車を回してくれた。
乗り込む時に彼がそっとドアを開けてくれる。
上手く振る舞えなくてありがとうございます。というと早々に車に乗り込んだ私を見ながら諒さんはクスクスと笑う。
なによ。。慣れてないんだから仕方ないじゃない。
かわいいね。色んなところに連れて行きたくなる。
趣味悪っ。
そか?
麻美育成プログラムなかなかの楽しみだ。
ったく。。なんか悔しい。
いい女に仕上げてやるから楽しませろよ。
ウス。
クスクスと笑いながら諒さんは私の家まで送ってくれた。
その後のお話はまた後で。(笑)