到着出口で待っているとコートを手にした男性が出てきた。

諒さんだ。。驚いたのは身長。ほんとに180弱だった。←別に信じてないわけではない。

スラリとした趣に柔らかな表情はとてもSには見えない。

この前までチンチクリのシワシワ爺を待っていたので思わず眼福と思ってしまった(笑)


「お帰りなさい。」

「初めまして。」

「あっ、初めまして。」

「寒かったでしょう。待った?」

「大丈夫です。」

「そう。なら行こうか。」


そういうと、私のバッグをそっと持つと肩を抱いて歩き出した。びっくりした私に「以外にウブ?」と笑って言いながらスタスタとでも私の歩調に合わせて出口に向かって歩く。


「勝手に和食のお店を準備したけどいいかな?」

「嬉しいです。」


そう言って促されたのはハイヤー仕様のタクシーでした。私がよく使うタクシー会社だったのでびっくりしながら近寄るとちゃんとエスコートしてくれました。運転手さんが立ち寄るところはありますか?と。諒さんはお店へお願いします。と言うとこれ奥さんに。と言ってお土産を渡していた。いつもありがとうございます。と言って受け取った運転手さんは私を見ると可愛らしい方ですね。と。。諒さんはこれから一緒に動くことが多いと思うのでよろしく。と。。名前を告げて私も挨拶をすると運転手さんがもしかして。。と言う顔で私を見るので〇〇さんにはいつもお世話になってました。と言うとやっぱりと。。。携帯に直接電話していつもきてもらっていた運転手さんも退職して2年ほど経っていたのでまさか覚えてくれているとは思わず。。

その運転手さんは私の子供の塾の送迎に何人か選抜してくださっててその関係で名前を覚えていたようです。かなり昔のことなのに。。この運転手さん起点が効く人だと。。

諒さんも驚いてこんなことあるんだねと。。

お店に着いたら個室に通されて部屋を見ると掘り炬燵式のテーブルと窓から見える日本庭園がとても趣があって思わず見惚れてしまった💦

向かい合って座ると改めて挨拶をしてお土産をいただいた。大好きなお店のチョコと大好きなお店の和紙の葉書。やっぱりこの人よく分かってる。そう思うとちょっと嬉しくて言葉に詰まってしまった。


「どうした?」

「センスいいなぁと。なのにごめんなさいこんなもので。」


そう言って渡したのは某メーカーの紅茶。滅多に手に入らないので珍しいといえば珍しいけどありきたりだよなぁと。。💦


「ここの紅茶は大好きなんだが日本ではほとんど売ってないから嬉しいよ。」

「そうなんですね。少しはほっこりできるかも?」

「今夜いただくよ。」


よかった。デカフェにして。照れ

美味しい食事と仕事やいろんな話をするとあっという間にいい時間。。名残惜しいけどお家に帰りました。もちろん同じ運転手さんで。。

車から降りると諒さんも降りてくれてまた連絡するよ。と。運転手さんと涼さんに挨拶すると忘れていたかのようにカバンから小さな紙袋を取り出した。


「これは?」

「預かったから中身はわからないが変なものではないらしいよ。」


おねーさんの御主からの預かり物だったらしい。

車が見えなくなるまで見送った私は部屋に入ると紙袋を開けた。

中身は私が大好きなおねーさんが作ったスイートポテトだったラブラブラブ

すぐに諒さんに写メを送っておねーさんにお礼の電話をした。


こんなに暖かで穏やかな時間を過ごしてもいいのかな。。そんなことを思いながらサイコロ型のスイートポテトを口にする。


早くまた会いたい。

そんなことを考えていたら「これからはすぐに入るように。1人で見送るのは危ないから。」と。。そんなに甘やかすと大変だよ?と言えば大丈夫。ちゃんと躾るよ。と。。


言葉の端々に見える未来にドキドキが止まらない。