いや、
普通に泣いてもいいんだけどね。笑








思い出したので書いてみる。


介護やめた後ね、
受診はしてないからはっきりしてないけど
おそらく鬱でね。


生きる理由が分からなくて、
毎日謎にしんどい思いしてて。
人生どん底な気分で。
仕事してる時も、毎日行きたくなくて辛くて。
でもどうすればいいのかわからなくて。
他の同級生は仕事も恋愛も楽しそうでね。
なんでそんなに楽しそうにしていられるのか
本当に分からなくて。
比べてしまって余計に辛くなったりして。
夜になると泣いててさ。
もう消えたい、いなくなっちゃいたい
って。
ずっと絶望感があったのね。


で、無職になっちゃったから収入ないし
でも毎月支払いはあるし。

早く仕事探さなきゃ
なんなら引越しもしなきゃ、なんだけど
やっぱりやる気が起きなくて
昼ごろ起きて朝方寝る、って生活してたの。
焦りつつも動けなかった。


そんな中、ニコニコ動画の中で
バイク動画を投稿してる人がいてね。

当時はバイク、全然詳しくなかったけど
かっこいいなぁくらいで見てて。

バイク乗る動画で出してるのに、
まさかの免許取るところからだったんだよね。

でも面白かったからずっと追いかけて見てた。

それで、遂に免許取ってバイク乗ります!
って時の、解放感。

私見てる側なのに、解放感があったの。
同時に、いいなぁって強く思った。
楽しそうだな、乗ってみたいな、って。
風を感じてどこまでも行ける。
自由なんだ、って。

車じゃ味わえない感覚。





見事に影響うけて、仕事も見つけずに
教習所行って申し込みした。笑
普段の私ではあり得ない行動力。
それくらい現状を変えたかったんだよね。


同時に、バイク乗っている兄に連絡した。
親は「早く仕事見つけろ」と言った。
兄は「いいじゃんバイク。
ゆっくり出来るうちにしておけよー」
と言った。そして、困ったことあったら
援助するから言えよ、とも。

お金目当ての連絡ではなかったのだけど、
こういう所がお兄ちゃんだよなぁと
嬉しく思った。


教習では足がギリギリなのもあり
一生分コケまくった。
アザめっちゃ出来たけど
今となってはいい思い出。


バイク調べまくって、新品が良かったけど
無職の私にはハードル高すぎて。
練習も兼ねて、ってことで中古にした。

買ったお店からわかる道まで、
兄がバイクで来てくれて先導してくれた。

初乗りで都内とか怖いもんね。
大きい通りで車ビュンビュン。
信号青からのエンストはお約束。
カーブでいきなり後輪滑った時は
終わりを感じた。
でもねー、すっごく楽しかったの。
ヘルメットで見えないことを良いことに
ニヤニヤニヤニヤしてた。
たーのしー!って走りながら大声出してた。


それからは、ご近所ぐるぐる
回って練習して。
車で行ったことのある山方面を
ひとり、バイク乗っていってみたり。
山梨方面へ兄とツーリング行ったり。


あの解放感は嘘じゃなかった。
鬱々として抜け出せなかった私に
違う角度から景色を見せてくれた。
こんなに外の世界は広かったんだー、って。

大袈裟かも知れないけど
それくらい私は自分の中で、
世界を狭くしていたんだよね。
もの凄く視野の狭い生き方してた。



兄がね、免許を取った私に言ったの。
しんどかったり、泣きたい時は
バイクにのれよー。
飽きるまでひたすら走ってみろー、って。


このバイクはいいぞおじさんも
当時のブラック企業勤めの時
同じことしたんだろうなぁって
なんとなく思った。

なんとなく、なんとなく
複雑だった心を見透かされたようで。

兄なりのエールだったのかなと
解釈しているが、未だに思い出す。






鬱っぽさは今でもあって。
けど、もしバイクに興味を持たずにいたら
今の私はいないし、
もっと鬱々としていたかも知れない。
少なくとも今の気楽さはないだろうな。


車と違った良さがある。
普段の道が楽しくなる。
40代でも50代からでも免許を取ろうと
する人がいるのは、
そういう魅力があるからなんだと思う。


もう、どうでもいいやって思っちゃうくらい
辛くなってる人ほど、乗ってみて欲しい。

変わらないかも知れない。
けど、何か変わるかも知れない。

私がそうだったから。


女のクセにとか年齢とか、
何言われようとも関係ないのよ。
他人の人生決める権利ないもの。


ということで、バイクのすすめでした。