1/15 初みみジュリ、良かったです。
歌も随分とうまくなりました。
歌だけをとれば、あみちゃんですが、
総合力ではみみちゃんかな?
確かにあみちゃん、パレードでの歌うまは目立ってましたが。
あみちゃんより経験がある分、
お芝居も良かったです。

さすがにフランス版ですね。
バルコニーの歌はまさしく記号論的。
ばらは、ばら以外で呼ばれても、本質は変わらない。
まさしくシニフィアンとシニフィエですよ。

通常、ロミジュリはパリス伯爵が敵役になるのですが、
今回はティボルトがジュリエットを好きだという設定で
ティボルトを敵役にしているように見える。
パリスだと霊廟でロミオと戦わせなければならないからね。
でも、ティボルトも二幕そうそうで死んでしまう。
ということは、ベンヴォーリオがストーリーを支配している。
なぜベンヴォーリオなのか?
ベンヴォーリオって何者なのか?
ロミオの幼馴染。
ロミオを一番理解している人。

ティボルトがマーキューシオを殺し、
ロミオがその復讐でティボルトを殺したあと、
ベンヴォーリオは俺たちの所為ではない、
先祖代々憎み合う環境の所為だと歌う。
まさしくコミュニタリ二ズム!

愛と死の闘いが通奏低音になっている。
愛と死の和解?

「僕は怖い」は死への恐怖。
でも、死ではなく、自分や友人の死によって
つながりを失うことが怖い。
死によって、死を克服し、愛で世界を充たす。
ということは毒薬を渡した死は媒介者?
愛とはつながり。

ベンヴォーリオのお節介で
マントバでの使徒とのすれちがう。
サルトルか!

ラストでキャピレットとモンタギューの男女が
手と手をとりあうシーンは印象的です。

なんだかとってもフランス思想。