景子たん、悩んでそうですね。
オネーギン、構成、音楽、舞台装置などほとんど「舞姫」。
そして、ところどころ「エリザベート」の香りが。。。
「エリザベート」経由で「ハプスブルクの宝剣」も垣間見える。
今、丁度自分のスタイルを確立しようとしているところかな?
残念ながら、「舞姫」を、自分自身を越えられなかったね。

太田豊太郎とエリスの関係がオネーギンとタチヤ-ナ。
ただし、立場が逆転している。
豊太郎はエリスを捨て、明治維新という改革に。
オネーギンはタチヤ-ナに捨てられ、ロシア革命に。

豊太郎もオネーギンも小さい頃の自分に拘泥されている。

景子たん、結構革命好きなんだけど
ベルばらのようなノー天気な革命の描き方じゃない。
フランス革命は市民革命ではなく、
ブルジョアの革命だったことを指摘している。
革命は目的ではなく、個々人の自己確認の手段になってるし。

オヅキのコヅキ化は完成に近付いている。
ヒロミもスメルジャコフのような挫折系を熱演。
14歳のオネーギン役の彩凪翔が抜擢ぽく気になった。
もっと専科の二人を使ってもよかったかも?

原作のオネーギンとは全然違ってオネーギン、恰好いい。
最後の種明かしは「オネーギン」がプーシキンの自伝的小説であること、
その後のプーシキンを知らないと難しいかも?