宝塚という装置

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宝塚市立図書館で予約して2か月!
ようやく順番が回ってきて読みました。

書いてある内容はほとんどが思っていたことばかり。
私も宝塚を学術的に語れるなぁと思いつつ、
新たな視点を獲得(発見)したかったので、残念!
しかも、2、3の論文が破たんしていた・・・

さらに残念なのは、ヅカファンに関する論文。
ファンに関する分析は入り・出待ちとかマンションや車を貢いたエピソード、
観劇回数や昔のファン同士の喧嘩、戦前は男性ファンが多かったなど
もはや常識的で且つ視覚的、定量的な分析ばかり。

個人的には宝塚ファンは正当な評価を受けていないと思う。
どうも歌舞伎やオペラなどのファンより下に見られているような・・・
でも、ヅカファンと歌舞伎やオペラファンはかぶっていると思うし、
ヅカファンの観劇回数の多さは必然的に見る目を養っていると思う。
普段は語る必要はないので語らないけど(そんなところに興味がない!)
作品の演出や生徒の技量などを語らせれば専門家も真っ青な批評をできる人も多い。
地元に引っ越して思ったこと。
東宝はチケット難なので、作品云々ってあまりないけど
ムラの観客動員はかなり作品の出来に左右されるなぁと思う。
チケットが取れないということはまずあり得ないので、
まず作品の評判を聞いてから観劇を決める人も多いんだなぁと。
前売りは売れてなくても作品が良ければ、当日券で観劇する人も多い。
また宝塚をみて他の舞台芸術も観劇するようになった人も多いだろうし・・・
誰かヅカファンの力量を正当に評価する論文を書いてほしいなぁ。