リアルな証券マンの嘆き -2ページ目

シマンテック買収報道に見る日米の解釈の違い

昨日の日中に当社の中での「シマンテック」と「ベリタス」の店頭取引の取り扱いが急にストップになりました。詳細は報道されたとおりですが、日本では買収報道がなされるとたいていが両方ともあがることが多いと思います。しかし米国の場合はとりあえずうわさの段階でも買収する側は大量の資金が必要になるだろうし、バランスシートが悪くなるから「とりあえず売っておけ」的発想で必ずといって良い程売られます。今回はオラクルによるピープルソフトの買収金額より大きくなることから「シマンテック」に対する売りが加速しました。約16%の下落率です。ただし出来高が普段の10倍以上できました。この異常とも思える出来高が新たなしこりにならない限りある程度戻ると思います。決着はまだ判りませんが、いろんなところにビジネスチャンスは転がっているんですね。本日の当社内の「シマンテック」の店頭取引は予定の時間より早めに終了していました。値ごろ感から営業マンの積極的販売があったことが予想されます。 
ところで皆さん。インターネット取引ではない対面証券営業の世界では外国株式で店頭取引という取引が行われているのをご存知でしょうか?これは引け値をベースに取引され、あらかじめ株を仕入れてあるのではなく、証券会社が相手方となって決められた銘柄の範囲の社内の注文状況に応じて、当社がその晩の市場に反対の売買をして対応していく取引です。後から対応するために証券会社的にはある程度規制していかないとリスクが大きいので、銘柄・株数・発注件数が制限されています。お客様からいただく手数料も昨年の9月から片道2%に上がりましたので、今となってはセールスマン的には貴重な収益源となっています。ただコスト的に往復手数料4%かかってしまうと短期間ではなかなか回転させずらくなりますので、手数料の安い委託取引で指値注文を出す場合もあります。一番理想なのはお客様も儲かって、手数料もたくさんいただいてというのがいいのですがなかなか上手くいきません。為替も円高にふれていて円資産にもどすわけにもいかないし・・・・。大統領選挙後は円安に戻ると思っていたらとんでもない。原油先物に行っていた投機資金がドル売りに動いてしまったようです。しばらくは為替揉みあいだと思いますが、中期的には110円くらいまで売られすぎのあや戻しがあると見ています。  

昨日ご紹介させてもらった本日オープンした大証ビルの「ポンテベキオ」さんはフレンチではなくてイタリアンでした。ちょっとのぞいたら確かにランチ10,000でした。パスタランチは5,000だけど・・・・残念!

大阪北浜の街からはじめまして

本日よりブログを公開します。よろしくお願いします。

私が働いている北浜では、今週本格的に大阪証券取引所の新しいビルがオープンします。

五代公厚公って誰?
そのうんちくは像の後ろに刻まれていました。

ビルの1Fには多分有名な「ポンテベキオ」というフレンチレストランが入るようです。日経新聞にlunch 10,000って紹介記事が出てたけど本当でしょうか?

年の瀬も押し迫ってきまして、証券会社は個人のお客様の特定口座の手続きでごった返しております。タンス株券の特定口座への受け入れは年内迄となっているためですが、その手続きにすごく時間がかかりbach officeの事務方も夜遅くまで苦労をしているようで頭が下がります。

今まで制度自体の使い勝手の悪さから二転三転してきましたし、先日の日経報道で自民税調が実質的は延期を検討しているという報道もされました。との都度対応に追われる私共も大変なんですよねぇ。

「寝た子を起こす。」なんて言い方をすると怒られそうですが、それが政府の狙いでもあると思われますし、とにかく今証券会社の店頭ではめったに取引などされないお客様であふれかえっています。あー夢に出てきそう!