約束の9月からすでに1ヶ月が過ぎ、10月が始まりました。
この6ヶ月間、結構な時間を自然の中で過ごしたわけですが、自分らしさが戻ってきた気がします。
イワナやアマゴと戯れたいというのは、正直後付けの理由でもあり、本来の目的は山の中で時間を過ごすことを心底欲していたのです。
若い頃……インドを放浪したいという憧れを叶えられず、代わりにバイクでいろいろな場所を巡っていました。
海も好きでしたが、当時から山には何か惹き付けられるものがあり……穏やかな瀬戸内海にはなかった、畏怖もしくは畏敬の念のようなものを山に感じていた気がします。独りテントで過ごす夜の山は、楽しみ半分、恐怖半分でしたね。
多くの本を読みましたが、自分の人生に影響を与え、その後、長男遼を迎えて逝くまでの約10年間、自分の支えになった本が20の時に読んだダン・ミルマンの「ピースフル ウォリアー」でした。
物語の終盤で主人公と「ソクラテス」が山に入っていくシーンがあるのですが、いつか自分も山で時間を過ごしたいという気持ちをずっと持っていました。そのために、自分が書いたはじめの小説でも主人公である自分が山へ行き、ソクラテスを模写した人物を登場させ、渓流で釣ってきたイワナを食べるシーンを入れたのです。もう、17年前ですね。
なので、山で時間を過ごすことで自分自身を取り戻すことができるということは、自分にとってある意味、予言か儀式のようなものであって、それ故に恐怖も感じていたのかもしれません。もちろん、タイミングもあるのでしょう。
以前のエントリーでも少し触れましたが、自分の願いとは、二つの表現を統合すること。
いち社会人として過ごしてきた時間、構築してきた自分と、心と魂の旅を続けてきた岡ぴよとしての自分を一つの軸で表現すること。
楽しんでいた渓流釣りも禁漁期直前、今年のお盆が過ぎた頃、10年と少し前からの数年間お付き合いのあった仕事関係の方から、突然ご連絡を頂き、思いがけず、自分がずっとやりたかった仕事の話をくださいました。
どうなるかわかりませんが、この流れの先にはきっと、自分の願い――自分らしさを極めたひとつの表現が達成できるかもしれない!
そんな予感がするのです。
考えてみれば、どちらの自分も、元々ひとりの自分なので、当たり前なのかもしれませんが(笑)
こんな風に、このアメブロを閉めようと思います。
※このエントリーは残します。過去のエントリーは随時気分で整理して行きます。
* 岡ぴよの経歴 *
2002年
長男の遼誕生とともに、持って生まれた先天性心疾患との闘病生活開始。
以降、いくつかの先天性心疾患や仕事系のHPやブログ開設。
2004年
闘病生活の最中、次男誕生。
「はるかな瞳でみつめていたい」完成
2005年
ブログを通じた天然チャネラーKさんとの出会いから、楽天ブログにて「岡ぴよ」として「はるかな瞳でみつめていたい」というタイトルでブログ開設。
2006年
遼の死をもって闘病生活が終了。
2007年
遼とKさんの予言通りの日時、長女を授かる。
2010年
アメブロへ移行・自問自答部結成
2013年
「コードネームハル」完成
2021年
noteへ移行
+ 最終更新2021/10/05 +