女医への道‐再受験医学生のその後の研修医ライフ‐ -33ページ目

女医への道‐再受験医学生のその後の研修医ライフ‐

私大文系卒、会社員が働きながら医学部再受験に挑戦
→国公立大医学部医学科に2015春合格→2021卒業&医師免許取得→外科系専攻医予定

遅咲き女医のブログです
2021年会社員の彼と結婚
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未就学児ママ

少し前にTwitterで、医学部再受験を志す方のツイートが少し話題になったそう。
詳細はリアルタイムで知らないけれど、そのツイートに医師や医学生から「医師を舐めるな」「医師になれるわけがない」などのコメントも散見された模様。

私がそれを知って、色んな人が色んなこと言うけれど、医学部再受験を目指す方を応援したいなという記事です。


医学部再受験って一言で言っても、
スタートの学力、経済力、勉強に割ける時間、仕事の有無、子育てや介護の有無など千差万別、なんですよね。

でも、持っているカードで闘うしかない。
別に公言する必要ないけど、使えるものは使えばいいんですよ。
自分の人生だから。
例えばそんな年齢になって親や夫や恋人に金を出させるなんてとか、他人がどうこう言うことじゃないですからね。

そして他人は好き勝手言います。勿論、その人の為を思って。もしくは自分の某かの主張を振りかざすために。

私は、元々2年間浪人して医学部を諦めた人間ですが、会社員していて医学部行きたいと友人に言ったら、
「昔、あんなに頑張って目指していたのに、歳を重ねた今、できる訳がない」と言われましたよ。
「そんなことしてたら、婚期逃すよ?やめた方がいい」とかね。


「医学部は入ってから大変だし、無理じゃない?」
「再受験生って東大京大出身の人ばかりって聞いたよ」
「再受験生って浮いてるって聞いた」
とか。
こんな言葉はインターネットにはありふれています。


でもね、歳を重ねて色んな経験を経たからこそ、医師に限らず新たに職業を目指す人はいると思う。

私は社会に出てから、仕事で優先順位をつけることとか得たものがあって、自己分析も浪人時代より出来ていたから、今の自分ならいけるかもしれないとスタートを切りました。私は、浪人時代より目的意識も明確でモチベーションも高かったから、それも功を奏したかも。

ブランクをマイナスに捉える人も多いけど、こんな例もありますよ。

確かにスタートの学力は高いに越したことがないし、高学歴の人の方が合格への最短距離を歩みやすいという側面はあると思うけど、今は様々な情報が得られやすい時代だから、それを活用して合格に近づくことは可能だと思う。

勿論失うものは、受かっても落ちても山ほどあります。

結果的に2010年夏に秘めた目標が形になるまでに10年かかりました。
それは働きながらの受験であったことや、自分と親和性の低い学士編入に固執していたこと、センター国語での苦戦などの様々な理由がある。


合格して医師になれそうなんだからと言っても、20代後半から30半ばまでの年月を費やしたことに変わりはない。
特に医学部に入るまでは、かなりキツかった。とにかく宙ぶらりんで。非正規雇用の時期もあって。要するにフリーターですよね。
そんな状態だから、恋愛する気にもなれなかったし、友人とも会わなくなる。

医学部再受験の沼、穴に入り込んで抜けられない感覚でいました。
医学部再受験期間が振り返っても、とにかく辛かった。

医学部入ってからは、勿論いいことばかりではないけれど、楽しかったですね。でも長いですよ、6年間。

大変なことがあっても同じ目標がある仲間がいて、一緒に頑張れる、
世の人は医学部入れば当然医者になる人として扱ってくれるから、精神的にも宙ぶらりんから抜けられたかな。

入ってからわかることは山ほどあるけれど、それは人によって感じ方様々だし、それを振りかざして、医学部再受験を志す方の足を引っ張っていい訳がない。
再受験生云々じゃなく、医学部は現役生だろうと浮く人もいるし、その人のキャラクターによると思いますよ。
国家試験の記事でもわかる通り、私は結構密な人間関係にいて、楽しくしてましたよ。

現場には再受験生ってだけで否定的な人もたまにいるけど、
クセの強い人は現役生にも違うベクトルの嫌味言ってますからね。

確かに定期試験も国家試験も大変だけど、それは他人がどうこう言うことじゃないし、誰かが可能なことは自分にも出来るんですよ。偉そうに、小さい頃からの受験エリートしか医者になるの無理とかネットでワーワー言ってる人は、自分がそのレールに乗って他を認めたくない心の狭い人です。
そして、国家試験直後の今でも、私は医学部受験の方がしんどかったです。

私は20歳の時に2年浪人して子供の頃からの夢だった医師を諦めて、何の興味もない私大文系大学に進学しました。
目標を諦めることにも、継続するのと同等かそれ以上のエネルギーを使うことを、当時思い知ったんです。
常に医学部再受験を志す人の決断基準は、かける年月とそういう天秤の上にあるべきで、他人の意見であってはならないと思う。個人的に。

一日中勉強できる一般的な高校生(勿論高校生でもご家族のことで介護とか家事とか頑張っている人はいますが)と違って、バックグラウンドが多様な再受験生には一年頑張って無理なら諦めましょう、とかも言うべきじゃないと思っていて。

医師が全てではない。それは勿論です。

次の一手はないよりあった方がいいし、経済力との相談や、特に女性は妊娠希望との兼ね合いもあるけど、
自分が納得するまで外野の意見に惑わされないで頑張って欲しい、と思っています。他人は自分の人生の責任を負ってくれないから。

長くなったけど、応援しています。

最後に
受かったとしても落ちたとしても、その人生を肯定出来るのは自分だけ。そうして良かったと思えるように生きていくことは大事だと思っていて。
だからこそ、20歳で医学部を諦めたこと、20後半で医学部に入学したこと、どちらも良かった選択だと思っています。