皆さま、こんばんは。パーソナルスタイリストの三好凛佳です。
今週は月曜日から3日間、地方へ企業研修に行っておりましたせいか、
なんだか1週間が、あっという間です。
さて昨日、仕事でイセタンメンズに行って、待ち合わせまでの約8分間、
来店客のウォッチングをしていました。
寒くなったせいか、そんな短い時間でも、3ピーススーツを着た方が4名ほどいらっしゃいました。
しかし
残念ながら、4名全員がベストのボタンの留め方が、下まで全て留めていらっしゃいました。
3ピースのスーツを着るときには、『アンボタンマナー』といって、
一番下のボタンは留めないで着こなすというルールがあるんです。
詳細は以前にこちらの記事でどうぞ⇒スーツのボタンの留め方にはルールがある
モードスーツのような細身のものは、細いシルエットを出すために
クラシックのルールは無視して敢えてボタンを留めるということもあります。
しかしながら、昨日の皆さんはモードスーツではなくビジネススーツの方ばかり…。
なかなか日本でのスーツの着こなしの文化はこれからだなぁと実感した次第です。
実は先月にも、同じことを感じる出来事がありました。
とある雑誌でスーツを紹介した記事の写真。
ベストの一番下のボタンを留めているので、横シワが入っています。
本来、留めないで着るのを前提して作られているので、無理に留めたせいでシワが
入っているということなんですね。
これも同じページの写真です。
シルバーグレーの方のスーツも一番下まで留めているので、シワが入ってますよね。
黒のスーツの方は、もともとボタンをとめられない位置につけてあるので、
さすが外したままになっています。
このように雑誌で着せつけるスタイリストさん自体がルールを知らないことも多いので
一般の方はご存知なくても当然かもしれません。
ぜひ、3ピースのスーツをお召しになる方は、憶えておいてくださいね
※追記(2016年3月)
ベストのボタンの留め方ですが、ベストもさまざまなデザインが存在しております。
一番下のボタンを留めるかどうかは、「デザインによる」ということになるかと思われます。
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