皆さま、こんばんは。パーソナルスタイリストの三好凛佳です。
1月27日付の日経MJに掲載されていたイー・ウーマン の佐々木かおりさんの記事が興味深い内容でした。
これは私の研修・講座用の仕事スーツ。わかりにくいけど紫のステッチと裏地がお気に入りです。
イー・ウーマンが調査した結果によると、働く女性が本当に求めている仕事用の服は、
いわゆるOL向けの「通勤服」ではなく、「よりよい仕事を行うために適した服」ということ。
こういうテーマでのパーソナルスタイリングのご依頼もよく頂いていますが、
データで見ると、働く女性の意識なども垣間見えて、なかなか面白かったです。
そのデータをご紹介すると・・・
出勤前に着る服を選ぶ決め手
1位:その日の仕事内容に合わせて動きやすさで決める… 40. 4%
2位:その日の天候、気温… 24. 6%
3位:その日の仕事で会う相手がもつだろう印象… 19. 8%
4位:その日の気分… 7. 9%
5位:その日の仕事終了後の予定によって… 2. 8%
アフター5ではなく、その日の仕事を考えてファッションを選んでいるけれども、
そこで重要視されているのは「動きやすさ」。
相手がどんな印象をもつか?というビジネス的な考えは、その役半数にしか至ってませんね。。。
佐々木さんもこれを今後の課題と考えている様子。
そういえば、私が以前にお声かけ頂いた大企業とのコラボ企画で、立派なオフィスに何度か訪れたとき、
大きな受付や会議室で出逢う女性スタッフ達のファッションのカジュアル度には驚いたことを思い出しました。
でも、「職場でのあなたの服装は、あなたの仕事に適していると思いますか」の質問には、
92.0%の方が、「そう思う」と答えてらっしゃるようなのです。
そして「仕事と遊びの服装を分けている」と答えた方が、87.2%。
しかし、「職場でのあなたの服装は、あなたを更に上のキャリアに引き上げると思うか」に
YESは、わずか31.0%。
あらゆる雑誌などに掲載されている情報は、OL向けの「通勤服」であって、
「どんな服装をしたらより良い仕事経験につながるか」という視点では作られていないと、
佐々木さんが指摘していました。
私もそう思います。レアリゼスタイルのパーソナルスタイリングにも、こういうテーマでご依頼を頂きます。
そのときに、たいていの皆さんがおっしゃるのが、『ロールモデルが身近にいない』ということ。
それを証明するかのようなデータも。
「職場や仕事での出会いの中で、気になる服装の人がいたか」には、YESが81.3 %。
でもその中身は、「マイナスの意味で」が、63.0%と、「プラスの意味で」の37.0%を大きく上回ることに…。
ビジネスシーンでのファッションをより良くと考えている働く女性が多いにも関わらず、
どのようなファッションが自分にとってキャリアのプラスになるかというのがわからないという状態。
ビジネスキャリア向けの雑誌も廃刊が相次ぐし、市場でも確かに適したメーカーやブランドは少ないです。
実際にシーズンによっては、スーツを購入しようと思うと、リクルート系の味気ないタイプになるか、
紳士服系のスーツ屋さんのレディスものぐらいしか見当たらないことも。。。
こういういろんな悪循環の中で、「通勤服」はあるけど「仕事服」がわからないとなるのも頷けます。
「仕事服」を考えるときに、優先すべきことは
『相手に与える印象』と、『自分のセルフイメージが上がること』。
もちろん、動きやすさは大切ですが、それを1番に上げてはいけないと思うんです。
意外に思われるかもしてませんが、私の場合は現在のパーソナルスタイリストとしてのワードローブが、
今までに比べて、スーツやジャケットの保有率が最も高い状態です。
もちろん、パーソナルスタイリストさんによってターゲットもテイストも違うので、あくまで私の場合ですが
カジュアルなもの、クラシックなもの、デザインもの全て合わせてそうなっています。
たぶん、イメージコンサルタントとしての仕事もあるからかもしれません。
これは、相手に与える印象を考えた結果にそうなったもの。
もちろん、パーソナルスタイリングのお客様で、カジュアルファッションのご要望を頂いている場合には
スーツを着てお会いすることはありませんが…。
佐々木かおりさんはツィッター上で、働く女性のファッションを開発するとおっしゃっていました。
私もこの記事には共感したので、ビジネスキャリア女性向けのスーツの着回しコーディネートなんかも、
ブログで紹介するようにしたいと思います
※本日も長くなってしまいました…。長々としたブログをお読み下さり、ありがとうございました。
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