皆さま、こんにちは。パーソナルスタイリストの三好凛佳です。
一昨日アップした「1000円でスーツを1着買える?」 の記事に
すごいアクセスが集まってびっくりしました
やっぱり、洋服は安さ追求の時代なのでしょうか…寂しい
さて、本日はひさびさに、ビジネスファッションの基礎講座です。
レアリゼスタイル でパーソナルスタイリングのご依頼を頂いて
スーツのショッピング同行に行くとよく出るご質問がコレ。
「ベンツはどれを選べばいいのですか?」
スーツの上着やジャケットの後ろ裾についている切り込みを
ベント、もしくはベンツと言います。2つあると「vents」です。
先に結論から申し上げると、どれを選んでも日常使いはOKです
スーツのスタイルに合わせてデザインとして決められていることが多いので
そのスーツ全体のシルエットや好みのイメージ合っていれば
拘る必要はありませんよ。
体型でヒップまわりにゆとりが必要な方には、
シルエットを考慮して選ぶことがあります。
そもそもベンツ(ベント)とは、15~16世紀ごろの英国で、乗馬服の裾に
つけられていたもののようです。
乗馬の際に腰回りを動かしやすくする機能性と、裏地の美しさを見せるという
装飾性の意味合いがあったとか。
洋服の切り開きに「スリット」というものがありますが、これとの違いは
ベンツには「持ち出し(重なる部分の布地)」があり、スリットは割れ目のように
重なりがないものとしています。
さて、そのベンツ(ベント)。基本的にはこの3種類の開きとなります。
サイドベンツ
後ろ身頃の両脇に2つ入るデザインです。
最近はこのタイプが多いですね。
英国調シルエットのスーツには、このタイプが多いです。
ヒップ周りの筋肉が発達してらっしゃる方には
動きやすさを考えるとこのタイプがおススメです。
センターベント
後ろ中心の縫いめの延長に創られたベントです。
アメリカンスタイルに取り入れられる傾向が多いので
トラッドなブレザーとかには、多いです。
ノーベント
ベントがないスーツもあります。
イタリア系のタイプには、たまにノーベントのものも。
基本的にタキシードなどのフォーマルウェアには
機能性のためのベントはありませんね。
スッキリとキレイにシルエットを保ちたい方には
このタイプが合うこともあります。
既製服の場合、それぞれのスーツのイメージの方向性によって
デザインとして定められていることが多いです。
オーダーの場合は選べることもありますが、スーツ全体のテイストを
どれに持ってくるかで選んだ方がいいでしょう。
(ちょっと抽象的でスミマセンお客様によって選び方やアドバイスが違うので。)
今後のスーツ選びのご参考になれば幸いです
恥ずかしくないスーツ選びは… パーソナルスタイリストのレアリゼスタイル