私のように知識も鑑定眼も
持ち合わさない人間は、
体で判断するほかない。
背筋がスーッとして総毛立ったら、
誰が何と言おうと、
私にとっては『いいもの』なのである。
思わず『あ』と声が出たら、
『かなりいいもの』なのである。
by 向田邦子(眠る盃より)
向田邦子(1929-1981)
実践女子専門学校国文科を卒業。映画雑誌編集記者となる。
1959年ごろからアルバイトにラジオの台本を書きはじめ、10年前からテレビの脚本に
転向。代表作にラジオ「森繁の重役読本」テレビ「七人の孫」「寺内貫太郎一家」
「だいこんの花」「家族熱」「阿修羅のごとく」「あ・うん」等々。
著書に『父の詫び状』(文芸春秋刊)がある。第83回直木賞受賞。1981年8月急逝。
ファッションや流行どうのこうのと考えるのではなく、
パッとみていいなと感じたものを試着して、
鏡の中の自分にこういう感覚を覚えたら、
きっとそれは、自分を高めてくれる洋服だと思います。
例えば、スーツを着なければいけないと着るのではなく、
こういう感覚になれるスーツに出会うことで
洋服に対する意識、そして自分に対する意識が、かなり違ってくると思うんです。
向田さんがいうこの体感覚は、
まさに自分にとっての素敵なものに出会ったときの
感覚なんですね。
お客様にとって、そういう1着となるようなアイテムを
ご提案できるようにパーソナルスタイリストとして心に留めておきます
週明けの月曜日、今日も素敵な1日を