我が本多家の家人は、


 志からではなく、


 見た目の形から武士の正道に入るべし。




                   by 本多忠勝



メモ本多忠勝(1548-1610)

安土桃山時代~江戸時代前期の戦国武将。

徳川四天王のひとりで、徳川幕府設立に尽力する。

57回にも及ぶ合戦に参加しながらも、かすり傷一つ負わなかったと伝えられている。



これは、本多忠勝が家臣たちに伝えた言葉だそうです。


世間では、外見がおかしくても志が正しく勇猛であればよい武士。

これも間違いではないが、本多家は違うということ。


形や趣味を見れば、おのずとその人の心根が見えてくる。

それは、心が好むものが、自然と外側に表れてくると忠勝は説いています。


私もたまに話したり、このブログにも書いた記憶がありますが、


「ファッションに興味ない」ということで、流行も自分に似合うかどうかも何のこだわりもなくあるものを着ていたら、


外から見ると当然、「ファッションには興味のない人」として見えるし、そう表現をしていることになるんですよね。


要するに、外見は内面の一番外側なんです。


忠勝のこの逸話に、思わず共感してしまいましたアップ



また、外見から中に入っていくということで、


烏帽子や狩衣を着ているとき(武士の礼装で大切な場面に着る)と、


兜具足(合戦時の武装)を付けている時とでは、


心根の違う事がわかってくるということです。


確かに装うもので、その場面に挑む気持ちは当然変わってきますね。



そしてその他には、


髪の結い方、衣類の着方、刀脇差しの差し方までしっかりと身につけることなど、あらゆることに自らを律し、印がなくても本多のものだとわかるようになること、


そして、世間からそう見られることによって、自分自身の心根も律されるようになり、本多家中のものとしての志が持てるようになると、伝えています。


いや~、まさにできる経営者。


ファッションや外見が、どのように人の心に影響を与えてくるかもよくご存じだし、


相手にどう見えるかを考えて自分を律するところを指示しているところなど、素晴らしいです。



戦が強いだけでなく、人間的にも素晴らしい武将だったと言われる本多忠勝が、ちょっぴりわかりました。


しかも、忠勝の甲冑ってすごく軽かったそう。

外見だけでなく、戦場での動きやすさを重視して考えていたようで、

「見た目に心を配る=中身が伴っている」人の典型ですね~。



大河ドラマ「天地人」の影響で、自分の中でプチ戦国ブームが起こっているのですが(笑)


最近は武将の采配とか人間性とかリーダーシップに学ぶことが多くて、どんどんのめりこんでます。



また、甲冑や旗、家紋は、その武将のビジュアルイメージをブランディングする大切なツール。


よく見ると、それぞれ個性があって、よくできていて、素晴らしいなと思います。


こういう日本古来の心意気というのでしょうか、現代のビジネスマンにもぜひ受け継いで欲しいなと思います。



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