前回様々な統計データの”ありか”をご紹介しましたが、今回はデータの使い方の一例をご紹介します。

 

下記は東京都のホームページから転載した東京23区別の世帯種類内訳です。

読み方は縦が23区のいずれかで、横が世帯の種類です。

 

 これを見ると、一般世帯2人以上で圧倒的に多い世帯を有するのは世田谷です。

反対に1人世帯が多いのは新宿区です(ちなみに千代田区、中央区は圧倒的に世帯数自体が少ないです。)。

 

 このデータからは、例えば新宿にはファミリー物件よりも1Roomの物件の方が集客に都合がよいかもしれません。あるいは新宿区は広く、中にはファミリー層が密集しているエリアもあることから、現地調査やもっと精緻な分析をした結果、ファミリ物件の方が有効なエリアもあるかもしれません。

 

 ここで大切なのは自分でデータを読み解き、仮説を立て、次のアクションに移すことです。データによる分析はたしかにやり過ぎても読み誤ることもあります(実際、今回の米国大統領選挙でクリントン氏が敗北したのも、有権者層の分析をするアルゴリズムが予測を誤ったことが一因との説もあります。)。

 

 しかし、我々個人が一般公開されているデータを引っ張ってきて分析するのは、恐らくやり過ぎの範疇には入らないかと思います。

 データから仮説を立て、その仮説への確証をアクションを重ねて深めていくことが重要かと考えています。

 

 (出典: http://www.toukei.metro.tokyo.jp/tnenkan/2014/tn14q3i002.htm)

 

それではまた。