自分で言うのもなんですが
人と比べればまぁまぁ器用な方だと思っていて
小学生の頃から図工の成績は良かったですし
要らない箱があれば切った貼ったしてロボットとか作ってたり
おもちゃも壊れれば分解してみたり
なのでオートバイに乗り始めた若かりし頃は、工具さえ揃っていればできる事は自分でなんとかやってました。
やりたかったのもありますし、バイク屋さんに任せるお金もなかったのもありますが
(結局失敗してバイク屋持ち込んでもっと高くついたこともw)
今はAmazon等で工具でもそこそこ安いものが揃ってますし、メンテナンスのやり方や情報はネットで調べられるので、ほぼ自分でできる環境です
しかし唯一、手が出せない部分があって
それが「ECU」
オートバイに搭載された様々なセンサーから情報を集め燃料調整を主に、マシン全体を管理をする頭脳的な部分
そこはさすがに弄れません!
オートバイにリターンする前に乗っていたのは全てキャブ車でした
今乗っているW800カフェは、私にとって初のインジェクション車両
オートバイを休んでいる間にインジェクション化が進み、今の二輪はほぼインジェクション車両
インジェクション出始めの頃はとても評判悪かったけど、、、
時代ですか
昔は良かった、とかめんどくさい事言うつもりも無いし、今のインジェクションはキャブレターよりも確実に高性能である事は、ほぼ間違いないでしょう
しかしそれでも、モトジムカーナという競技をやる上では、キャブレター車両の方が有利な場合もあったりなかったり
モトジムカーナの為にスプロケを加速寄りにしていて加速がとても良いかわりにエンブレがすごい、という事があります
アイドリングを2000rpmまで上げたり、 半クラすればある程度誤魔化せるけど、細かく忙しく必死でパイロンクリアしている時には、なるべく余計な作業は入れたくない
なんとかエンブレを低減させたい
全く無しにはしなくて良いが、W800って結構「ガックン」とくるのよね
そこで燃料調整すると、エンブレ制御がしやすいとの事
キャブレター車両なら自分で分解して燃料調整が出来るけども、インジェクションとなるとパソコン使っていじる必要がある
専用のソフトウエアとか知識が必要
という事で餅は餅屋、ここだけはプロに任せようと思ってW800のECUを弄れるショップを探しておりました。
しかし前期W800は扱えるショップはちらほら見つかるものの、現行W800を扱えるショップは無い様子
なかば諦めていたところ、ジムカーナ仲間の情報を元にできそうなショップを教えてもらい、電話して聞いてみました。
なんと「出来る」との事
ちょうど以前、現行W800のECUをいじった実績があり、その際ECU解析を行っていたのでデータがある、と。
解析から、だと時間かかるらしいですが、既に解析済みなのでなにがしたいかさえ伝えれば、すぐ出来るとの事です!
こころ強い!!
ショップのひとから言わせれば、現行Wと前期Wではかなり違う部分があり、ほぼ別物らしいです
「このバイクでジムカーナなんて珍しいですね~」
なんて会話をしつつ早速弄ってもらい
「アクセルOFF時の燃料全カット」
という設定をキャンセルしてもらいました
キャブレターならアクセルOFFにしても、機械的に、仕組み的に燃料を「噴射してしまう」ので極端なエンブレはおきにくいですが、インジェクションはアクセルOFFに応じて、いっきにシャットダウンしてしまう、らしいです。
それで燃費も良くなるしエンジンブレーキが効いて「止まる」ということにおいては良いのですが、競技走行時の小旋回の際にエンブレが「ガックン」と効いてしまうと、ツッコミでスピードが足りなくなり、もっさい旋回になっちゃうのです
ツッコミが足らない!ってやつです
で、やってみてもらったところ、確かにエンブレは軽減して乗りやすくなりました!
しかし、タイムに繋がるかというとちょっと微妙
ガックン、は無くなっても依然と強めのエンブレ自体はある感じ
実はこのエンブレ軽減させる段階はいくつかメニューがあって、施工したのはそのうちのひとつだけでした。
後日同じショップにて、追加メニューをやってもらいます
・「アクセルOFF時、燃料を絞る設置」をキャンセル
・「アクセルOFF時、一瞬だけ閉じるサブスロットルバルブ」をキャンセル
この2つを施工
どんだけキャンセルするねん!という位、私にとっては余計な機能が盛りだくさん
これ以上となるとあとは燃料調節そのもの、という段階らしいです。
あんまり一気に色々やると違いがわからないので、あえて段階をふみつつやりました
で、今回のこのメニューの効果は?というと
「すごく乗りやすくなった」
という印象でした。
まだ乗り慣れておらず試行錯誤中ですが、加速の繋ぎや不要な減速を抑えるための無駄なアクセルワークやも無くなり、なんとも自然に乗りやすくなりました
たぶんW800がキャブレター仕様だったら、こんな感じなんじゃないかなぁ?と思います
なにより街乗りも乗りやすくて、減速はしないけど加速もしない、なんて渋滞中にありがちなシーンも、パーシャルが維持しやすくとても乗り心地が良かったです。
競技走行でも一般走行でも「乗りやすさ」って大事ですね~
ではまた