酒と泪とマンガとアイマス

嗚呼、素晴らしき哉ヲタ人生

利酒師でヲタな私の戯言が詰め込まれています。

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yu-suto 

2/17 TAKE-MOON

今回は前置きもなく、いきなり作品紹介。


TAKE MOON (IDコミックス DNAメディアコミックス)/武梨 えり
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TAKE MOON 2 (2) (IDコミックス DNAメディアコミックス)/武梨 えり
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表紙とタイトル見りゃ、一発でわかると思いますが、


TYPE-MOON(ゲームメーカーというよりクリエイター集団?)さんの作品を扱った


アンソロジー集といったところでしょうか?


TYPE-MOONさんを知らない方はぜひググって見てください。


簡単に説明すると「月姫」「Fate」など新伝綺 ノベルと呼ばれているゲーム、小説を

創り出した奈須きのこさんが所属する集団です。



で、このマンガはアンソロジーということで、武梨えりさんという方が描いています。


この武梨えりさんが私は大好きです。


なんといってもキャラクターがかわいい!!!


他の作品ですと今度アニメ化が決定した「かんなぎ」というマンガがありますが、


こちらも面白いですよ~。笑いのセンスがある台詞回しだったりします。萌えも十二分にあります。


紹介してなかったのかな?今度ご紹介しますね。



まぁ、そんな武梨さんですがマイナス面ももちろんあります。


欠点としてはシリアス路線を描こうとすると、少し退屈になってしまう点でしょうか。


ようは構えすぎなんだと思います…TYPE-MOONの創り込み具合がハンパじゃないですから


それに影響されているのかなーと思ったり思わなかったり。


武梨さんは仕事上って意味ではなく、TYPE-MOONが好きなフシがありますし


でも、それは実は「かんなぎ」の話で、

アンソロジーな時点でこちらの2冊はシリアス展開はほとんどナッシング


手軽に気軽にTYPE-MOONファンはあの世界をどっぷり楽しめちゃいます!


個人的には・・・この2冊の中のお話で、


「月姫」シリーズのファンには、秋葉が琥珀さんのアヤシイ薬で幼児退行を起こしてしまう「ロリ返り」


「Fate」シリーズファンにはかわいいキャスターの若奥様っぷりに酔いしれる「賢者の贈り物」オススメです!



でも、一つだけ注意。

半端じゃないネタバレマンガですからぜひとも原作を楽しんでからお読みください。


そうすれば2倍楽しめますよ~。


今回の本は☆3つです!でもTYPE-MOONファンにとっては3つ半


原作知らない人でも読めば楽しいのがスゴい。ともかく買って損はさせない2冊でした~!!




2/3 年の初めのためしとて(2) 少し書き進めました

こういう仕事をしていると、時間の感覚が世間とズレていくのを感じる。


だから年が明けたといっても全く実感が湧かない。





ただ、冷たく清冽な冬の朝の空気だけは


自分に年が明けたことを伝えてくれているような聖なるものに感じられた。





深く吸い込むだけで心身が洗われる気がする。





休みなのにじっとしていられなかった俺は事務所のドアに


社長から預かっている合鍵を差し込む。





いつもの方向に回らない。





鍵を回さず、そのままノブをひねるとドアが開いた。


最後に会社を出た鍵を人間が鍵をかけ忘れていたのだろうか?





「小鳥さん・・・いや、律子かな」





お年玉代わりに仕事始めに話す笑い話が出来たと思い、口元を緩める。


仕事始めが楽しみになった。





仕事始めが、というより、仕事自体が楽しい、といったほうが正しいだろうか。


時間的にも精神的にもこの業界の仕事は厳しいと思われがちだが、


それは一般論。


ちゃんとした人間関係やモチベーションさえあれば、


睡眠時間が少ないことなんて問題ではない。


何よりも、仕事をやり遂げたときの達成感は何にも代え難いものがある。


こんな仕事は他にないんじゃないかといつも考えては、


自分を雇ってくれた社長には感謝している。





まぁ、雇ってくれたというよりは当時は強引に誘われただけのような気もするが…


それも結果オーライだと思う。








自分のデスクに腰を下ろすと、カバンを隣の椅子の上に置く。


いつもなら隣の律子に怒られてしまうんだけど、今日は彼女もオフ。


気兼ねなく、広々と社内と使わせてもらおう。





メールチェックをしようと、パソコンを開いたそのときだった。





「あ、プロデューサーさん!?」


声と同時に、奥の部屋からバケツと雑巾を持って出てきた人影があった。


「春香?何でこんなところに?今日は…」


突然、姿を現したのは私服姿の春香だった。



天海春香。俺のプロデュースしているアイドルユニットのリーダーだ。


リーダーといってもお世辞にも特別何かに秀でているわけではない。


むしろ逆に少しそそっかしい部分があることは否めない。


だが、リーダーの役割を果たすにはもってこいの人物だと俺は思う。


リーダーには全体を引っ張っていくようなカリスマを持つ人間もいれば


集団の調和を保つことに長けている、バランサーのような人間もいる。


春香は明らかに後者の方だった。そして、いまやユニットに欠かせない存在となっている。



お世辞にも片付いているとはいえない事務所に


リボンをつけた16歳のかわいい少女は似つかわしくないなと、ふと思った。


「それを言うならプロデューサーさんもですよぅ、せっかくのお休みに。」


彼女はバケツと雑巾を机の上に乗せてから少し眉を顰めて、俺をたしなめる様な仕草を見せた。


年齢以上に落ち着いて見えるのは、ユニットのまとめ役が板についてきたからだろうか。


「鍵が開いていたから、ヘンだと思ったんだ。・・・で、なんで雑巾なんだ?」


「あ、これはですねぇ。ホラ、私たちって去年忙しくって大掃除も満足に出来なかったじゃないですか?だから私、ずっと気になっていて。」


「へぇ、偉いじゃないか!」


「えへへ。でも去年アイスこぼしたり、ケーキ落としたり、私がたくさん汚しちゃったから、気になってただけなんで・・・」


春香は去年の『悪事』を思い出して恥ずかしそうに、そしてバツが悪そうにうつむいた。


そんな姿を見て俺は苦笑する。なぜなら俺もその『悪事』の被害者であったりするからだ。


「はは…た、確かにな。でも、今年はもう大丈夫だよ!春香も成長してるって。」


正月から自分の担当しているアイドルをヘコませてどうする!


俺は精一杯の根拠のない励ましで、春香を元気付けようとした。


「もっちろんです!今年の天海春香は一味違うんですからねっ!大船に乗ったつもりで…」


そこまで言いかけて春香はハッと思い出したかのように手で口を覆った。


「ど、どうした?春香。」


「たーいへんなこと忘れてましたぁっ!!プロデューサー!あけましておめでとうござ・・・うわわわっ!!」


「春香っ!」


仰々しくお辞儀をしようとしたせいだろう。


バランスを崩して、前のめりになる。そして、その前にはさっき置いたバケツが。


バシャー!


「うおっ!」


俺の方までバケツの中の水は机の上を滑り、素早く侵攻してきた。


慌ててノートパソコンを机から取り上げてみたものの、時すでに遅し。


水をたっぷり吸ったノートパソコンの底面は今日の仕事の終わりを告げていた。


「ごご、ごめんなさいっ!大丈夫ですかっ!?」


春香が急いで、俺のほうへやってきて濡れたズボンを拭おうとしてくれる。が…


「は、春香、それ雑巾!」


「ああ!すみません!!」


給湯室にバタバタと足音を立ててタオルを取りに行く春香の背中を見て、


(今年も大変な一年になりそうだなぁ。)


そんなことを思いながら、ため息を吐いた。


でも、悪くない。


俺はそのとき、自然と口元が緩んでいたのに気づいたのだった。



ノートパソコンの避難先を探していると、ガチャリとドアの開く音がした。


春香の入っていった給湯室には扉はない。音のした方向も逆だ。


不思議に思って、俺は振り返る。確かにドアが開いたようだった。


全く、この業界に盆も正月もないというのは本当だったんだな。


「え…プロデューサー?」


「おう、明けましておめでとう、千早」


入ってきたのは、春香と同じユニットの如月千早。つまり、俺の担当でもある女の子だった。


ジャージ姿か。休みの日くらいもうちょっと女の子らしい格好をしてほしいものだが。


「明けましておめでとうございます…ところで、どうしたんですか?今日は私たちの仕事もお休みじゃ?」


「ああ、たまに連休になるとやることもなくってね。手持ち無沙汰だったんで、買い物ついでに事務所に寄ったんだ。」


「そうでしたか。私はランニングしてたら、もう少し体を動かしたくなってしまって、練習スタジオの鍵を借りに。」


「一年の計は元旦にあり、ってやつだな。千早もえらいぞ。」


俺は、その欲しがっている鍵を引き出しから取ってやると手渡ししてやった。


「も?」


「も?」


「いや、さっき千早も、って」


そのまま鸚鵡返しされたのがまどろっこしかったのか、少しせっかちな様子で千早が聞いてきた。


きっとこういう風に返してくるとわかってやっている俺も相当な悪党だが。


「ああ、言い忘れていたな。今、給湯室にな…」


俺が説明しようとした矢先だった。


「プロデューサーさ~ん…」


声の元をたどると給湯室の入り口からにょっきりと顔を出す春香の姿があった。

1/6 彼女を守る51の方法

社会人の皆様ならわかると思いますが


何この「サザエさん症候群」。


自分の中にある無数の細胞たちが「明日なんて来なければいいのに」


と叫んでいます。


ついに2008も始まりますな。


正確には1/2も働いていましたが、こっから一年が始まるのだなと思うと


気が滅入りそうです。仕事好きなんですけどね~、プレッシャーが・・・


でも、今年こそそんな仕事にも負けず、定期更新がんばりますヨ!!


ということで今日はコチラをご紹介。


彼女を守る51の方法 1 (1) (BUNCH COMICS)/古屋 兎丸
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表紙にはゴスロリな女の子が載っていますが、そういう話じゃないんです。
これは地震災害に遭って、どのように生き抜けばいいかということを伝える
How to 本といえるような作品です。

東京という大都市が如何に脆いものか、


人というものが如何に弱いものか、教えてくれます。


話の筋を特別取り上げる気はありませんが、


読むだけで地震災害に遭ったときに備えることができる気がします。


もちろん精神面において、だけの話ですが。


レイプなどタブーにも踏み込んでいる作品なので


女性にも特に読んでもらいたいと思いました。


もちろん、男性も読んでレイプなどの犯罪が如何に愚かしいか、


客観視する必要があるかと思います。ということで評価は


星3つ半で!面白みという部分で言えば3つですが、


知識を深められるというメリットを考えれば3つ半でしょう。


ぜひ読んでみてください。

1/4 超々オススメ RAINBOW

もうヒットしてるし、あんまりここで語らなくてもいい作品のような気がしますが。


確認というか一応、やらせてください。


RAINBOW 9 (9) (ヤングサンデーコミックス)/安部 譲二
¥530
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原作者の安部譲二という人は昔から好きでした。


よくTVにも出てましたし、ご存知の方も多いと思います。


話し方がすごく優しげなんですよね。


でもすごく奥の深そうな優しさ。


ただ、生まれつき人がいい、っていうよりは


彼の人生における経験値の蓄積の結果、こういう人が出来上がったと。


講演会で見たときにそんな思いを強くしましたね。



今回の作品では先ほども書きましたが、原作者として安部譲二さんは名を連ねております。


まぁ、実際体験してきたんじゃないかというくらいリアルな戦後の日本を描いています。


はだしのゲンなど被爆の話は広く(それでも俺はまだまだだと思いますが)知られています。


でも、広島や長崎のような特別な地域だけではなくて、


戦後っていうのはどこもかしこも魑魅魍魎が跋扈していたのだなと思いました。


魑魅魍魎どもも生きるのに必死だったのです。


そんな世界だからこそ、弱者は助け合い、哲学を持って、愛を持って生き抜くしかなかった。


そういう社会的弱者を描いているのが今回の作品です。


作画の柿崎正澄さんも迫力の絵でこの世界観を支えています。


狂気も幸せも描ける彼はまた本物の漫画家だと思います。


この作品、ぜひ読んでください。


個人的にですが、俺は

子供が生まれたら読ませたいなと思う本の一冊にこの本を入れていますw


まぁ、山ほどあるんですけどねww



そういうことで星4つ!4つ半でもいいくらいだけどとりあえずこのくらいで

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