上海の記事が留学記ではなく、食べレポ化…
現地の食生活を実際に経験することは留学目的の一つではありましたが、食べレポ化改め留学記と言うことで(笑)、今回は講義についてお話します。

今回は去年の振り返り。
去年は中医基礎理論と中医診断学の講義を受けました。講義をしてくださるのは、中医師であり、大学の教授でもある先生方。担当の先生方は日本で生活された経験があるので、日本の医療、食生活、日本での中医のあり方など熟知されています。それを踏まえた上での話、逆に日本には無い中国の文化などの話をされるので、とても興味深く楽しいです。貴重な現場の話も聴くことかできます。

中医基礎理論は一番根っことなる大切な部分。理論と言うものの医師を目指すクラスでは無いので、担当の先生は文化を知る、笑いの絶えない授業にしたいと言う思いをお持ちでした。私の母校の中村学園大学と共同研究や交流があるためか、食についての話、特に食の安全性についての話題が多かったです。後は中国のお茶について、時季のトピックス、時折生薬についてなど、町歩きや買い物する時に知ってると役立つ話題もありました。先生の昔懐かし話も多く、一見関係ないような話でも、実はどこか中医に繋がる話だったと言うこともありました。それで印象に残ったりしますからね。
もっと理論の話を聴きたかったって言う本音はありますが、こういう文化的な話は本場だからこそ聴ける貴重な話ですから、今後の滞在や学習に活かしていきます。

中医診断学は中医内科見学の記事でも書きましたが、数値ではなく人の五感を使って、診断するのですから、簡単に身に付くものではないと痛感しています。
基礎理論があった上での診断学。診断学を受けていると、基礎理論で分かっていなかった事が浮き彫りに、だから基礎理論をまた復習…先生いわく、そういうものだそうです。次の科目を受けながら基礎科目を復習する、そのサイクルは大切だと。診断学の先生はどんどん当てていくので、緊張感がありました。身近な例えを用いたり、毎週診察をされているのでその話を交えたり、暗記ではなく理解する授業を心がけて下さり、引き込まれる授業でした。
診断学最後のコマは、各自の診断レポート発表があり、それについて先生がコメントを下さる貴重な授業でした。またもや診断の難しさを痛感しました。

もし大学の学生がテストで悪い点を取ると、日本だと追試や再受講でお金を払わないといけないなど、受ける側の責任になってしまいます。しかし中医薬大の先生いわく、もし学生の点数が悪いと教務課に呼ばれ、賞与をカットされるなど教える側の責任を問われてしまうそうです…。シビアですね。
先生方には熱心に丁寧にご指導いただいております!