短編集です。
最後に収録されている「失はれた物語」が素敵。
事故で植物人間と化した男とその妻の物語。
意識はあるのに身体が動かない男の葛藤や愛情
そして決断が描かれています。

死体の一人称視点で描かれた珍しい(と思う)話。
死体といってもほとんど幽霊だけど。
物語序盤で主人公は死にます。
妹がお兄ちゃんに恋してたりして
「それなんてエロゲ?」な展開もあります。
エロくはないけれど。


オムニバス形式で進む"僕"と"夜" の話です。

"夜"は女の子です。

事件に巻き込まれてるのに気がついてないとかそんな感じ。

"僕"の名前がわかるのはかなり後の方です。

いくつかの話で記述トリックが使われているので注意。

複雑なものではないので慣れてる人ならすぐ気づくかも。

「夜の章」(画像左)が前編、「僕の章」(画像右)が後編です。