エンドレスエイト
今週の放送で、ほぼ同じ内容が5回目。
服が違っていたりなど、細かな違いはあるものの、ストーリーや台詞は大体同じ。
かつてこんな番組があっただろうか。
1回目のときは、ありきたりの夏休みを満喫しているところを描いただけ。
いつも尋常ではないのに、今回はありきたりの高校生活なんだなと、本を読んだことのない人は思ったかもしれない。
本を読んだことがある小生も、なんだ、なんてことはなかったな、あのエンドレスに繰り返される場面は描かれなかったのかと少々落胆したもんだ。なにせ、「名探偵」のときのように、前編・後編ってなかったから、一回きりだと思った。
エンドレスといっても、本では同じ繰り返しは、二回しかなかったと思う。設定では、1万何千回繰り返されているとなっているが。まさか、同じことを延々繰り返してかく訳にもいかないし。
で、次の週。待ってましたの、同じ内容。やはりエンドレスエイトだった。後半かと思いきや、そうではなかった。で、さらにその次の週。その週で決着がつくかと思いきや、嬉しい裏切り。さすがに4回目で決着がつくかと思った今週。しかし、今回も前回と同じエンディング。さすがに度肝を抜かれた。
これは一体・・・・・・・・・????????????
同じストーリーを何回も繰り返すなんてあり得な~い。
普通なら何やってんだと言われるところだが、ワクワクしてしようがない。
何回も同じストーリーを見ているのに面白くて仕方ない(その上、ビデオで何回も見ている)。
来週も再来週も、そのまた次の週も、ずっと同じことをやってくれ(ヤケクソじゃないよ)。
しかし、さすがに来週あたりで決着がつくんじゃないかな。
待ち遠しいな~!
それにしても著者は天才だな。
あけっぴろげな黒幕ー超独裁者
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ようやく本編に入るが、関心を引かれた箇所を抜き出して、気の向くまま、徒然に思ったことを書き連ねる。
まず、第一章から。
p.17
ハルヒは、浮いている。その変人ぶり、常軌を逸した奇行ぶりから。周囲(クラスメイト)は相手にもしてない。まさしく世界は、ハルヒ中心でまわっているにもかかわらず。
この世界を本当に動かしているのは、周囲から相手にされていない存在なのかもしれない。
影の黒幕・・・ともちょっと違うか。表向きは、超自己チュウ、強引極まりなく、周囲を振り回す。あけっぴろげな傲慢不遜の、でも誰からも相手にされてない、単なる空威張りの裸の王様、・・・かと思いきや、4人の団員を除いては、彼女の真の力を知らない、まさしく黒幕。
なんと表現すべきか。明るいおおっぴらな黒幕?狼の皮の下に狸の皮を被ったライオン?独裁者気取りの一人ぼっちを一皮めくったら、誰にも相手にされてないにもかかわらず、目に見えないやり方で回りをいいように弄ぶ超独裁者?
手下の4人を除いては、周りはおろか、自分さえもその正体が分かってないから始末に負えない。ハルヒは、自分中心に世界が回って欲しいと思って傍若無人に振舞っているが、理性では、そんなことはあり得ないと思っている。でも、実際のところ、彼女中心で世界が動いている。
谷川氏は、これまでにない斬新な独裁者を描いている。
ヒトラーとか、宗教の指導者、カリスマと呼ばれている人物の周りに多くの人たちが集まってくるが、彼らは、本当の意味での実力者ではないのでは?まあ、偽者に群がることはよくあることだ。偽者の周りには、雑魚が群がるものだ。幸福の科学の大川隆法みたいに。本物に寄ってくるのは、本物(必然的に数は少なくなる)だけってことか。手下の4人のように。
真の意味での本物は、案外、一般的には相手にされないんじゃなかろうか。
さてさて、最初、一部分を抜き出して、適当にコメントすると宣言した。確かに、p.17の周りから相手にされてない描写を抜き出したのだが、ずんぶんと膨らんでしまった。ほんのちょっとにして、他のことも箇条書きにしようと思っていたのだが。
中途半端な気がするが、長くなったし、疲れたので、今回はここまで。続きはまた次回。
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プロローグ
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プロローグを読んで、しみじみ感慨に耽ってしまった。俺もそんな風に感じていたんだな~と。いや、俺だけじゃなく、そんな風に思う人も多いんじゃなかろうか。もっとも、俺の場合は、その度合いが大きいのかもしれないが。谷川さん、あんたが思っていることをそのまま書いたのであろうが、なんか合い通じるものがあるような気がするな~、などと勝手にのたまわさせてもらっている。
普通から疎外され、自らも反発し、変人と思われ、あるいは無視され、そんな自分を他とは違う存在と思い込みたい、でも、結局は他と同じ、なんの変哲もない平凡なちっぽけな人間でしかないんだ。
超常現象やUFOなどとは無縁。いつまで経っても、そんな欠片さえも見出せず、いつしかTVのUFO特番や超常現象スペシャルを熱心に見なくなっている。
夢見る頃を過ぎ、日常の生活に追われ、この世の在り様と物理法則にしっかりと固定され(必死にもがき、解き放たれようとしているが)、そんな日々を送るなか、ひょんなことから「涼宮ハルヒ」に出会った。
そう。「涼宮ハルヒ」的なことは単なる空想じゃなかったんだ。もちろん、空想して書いたのは間違いないが、何かを基にしたのではないか。僭越ながら、俺と同じことを考えている人がいたとは。
絶対、俺以外には思いつくのはいないと思っていた。
誰も思いつかず、誰も信じないようなことであるから。平凡でいながら、どんなSFも及ばない・・そんな。そして、それは実際・・・・・。
なぜ、作者はこのような物語を書きえたのか。しかも、空前絶後の面白さとその背後にある真実。若者向けでありながら、決して空虚に陥っていない充実ぶり。
今回もプロローグになってしまった。本書のプロローグに触れながらのプロローグ。プロローグ。実は、そのようなことこそが不可解・唐変木な現象に関係しているのだが。
この次から、本書の内容に触れていこうと思う。
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