スタジオで会う予定のメンバーの顔を思い浮かべながら軽く深呼吸をしてアクセルを握る
「ギューン!」
「ドドドドドドドド!!!」
手に伝わる圧倒的存在感!
体に伝わるビート!
この力があれば何でもできる・・・
俺は無敵だ・・・ドラゴンボールの某脇役のように、溢れんばかりの力に歓喜し震えていた。
この時、俺は無意識のうちに心の奥底で叫んでいた・・・
「力こそ全てぇぇええええええ!!!!」
(・・・今思い返せばあの時調子になっていなければこんなことになっていなかったのにと 心底思う)
そしていざ出発!
「動く! コイツ動きやがるぞ!」
もはや気分はガンダムを動かす主人公気分だった。
「ブーン!!!!」
発信したあと、「今日メンバーに会ったら何をしようか、しっかりと次のライブに向けて頑張らないとな!」なんて事を考えながら俺は風になっていた。
(今思えばこれが後の死亡フラグ)
気分もノってきて俺は大好きなB‘zの稲葉のモノマネをしながら、奇声を発して熱唱している時・・・
「スポーン」
何かがヌケ落ちた・・・
「ハン・・ド・・・ル?」
そしてその後すぐ激しい衝撃が俺を襲った・・・